78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット|Lua著

この本は【初心者向】です。
簡単でわかりやすいタロット占い』の著者としても知られるLUA先生の初心者向けのタロット占い本です。

タロット占いのやり方を解説した本は沢山ありますが、この本は「とてもわかりやすい」と思います。
タロットに何が描かれているのかが少ないので1冊目にぜひ、とまでは言いがたい部分がありますが、2冊目、3冊目におすすめしたい一冊です。

占い上の意味や簡単な図像解説も掲載されているのでタロット占い入門用としても活用しやすいと思いますが、一番のみどころは『Chapter3 タロットリーディング』『Chapter4 8つのレッスン』『Special Contents』の48ページにおよぶタロット占いのやりかたを解説したコーナーといえるでしょう。

書籍の構成は広告の下に掲載しています。

目次

Introduction

『タロットではどんな悩みが占えるの?』『タロットで占うメリットって?』『タロットは難しくないの?』など、タロット占いに興味を持った時に抱きがちな疑問を優しく解説してくれています。
掲載されている質問も、その答えも優しい雰囲気なのが良いですね。

Chaper1 個性豊かなシンボルが描かれた大アルカナ22枚

大アルカナは1枚あたり2ページで解説されています。
左ページはタロットの絵と簡単なカード解説、および「どう考えたらいい?」と題されたキーワードおよび正位置・逆位置で出た時の著者なりの解説が行われています。
右ページは「現在の状況」「人の気持ち」「未来の行く末」「アドバイス」という占いのポジション、および「恋愛」「仕事」「対人」「その他」といった良く見かける考え方に分けて占い上の意味を幾つかのキーワードで解説しています。

Chapter2 4つのエレメントからなる小アルカナ56枚

小アルカナは「ワンド」「ペンタクル」「ソード」「カップ」の順に解説されています。
見どころはそれぞれカード解説に入る前にスート全体の解説を2ページ使って解説しているページです。
特に「わかりにくい」とされるコートカードについて何が描かれているか簡単な解説があるのが良いと思いました。

各カードの解説は1ページずつ、タロットの絵とキーワードおよび正位置・逆位置で出た時の著者なりの解説、大アルカナより掲載量は少ないですが「現在の状況」「人の気持ち」「未来の行く末」「アドバイス」という占いのポジション、および「恋愛」「仕事」「対人」「その他」といった良く見かける考え方に分けて占い上の意味を幾つかのキーワードで解説しています。

Chapter3 どんな悩みも占えるタロットリーディング

タロット占いをやるにあたっての心構え、スプレッドの選び方、各スプレッドのポジションの読み方などを解説しています。
特に画期的なのがStep2の「スプレッド選びましょう」です。

Step1 質問を決めましょう

Step1ではタロット占いをするにあたって、どのように質問を決めれば良いのかを解説しています。
「タロットの質問の仕方が分からない」人も読んで頂けるとうれしいですね。

Step2 スプレッドを選びましょう

「こんな質問のときは、こんなスプレッドを使うと良いですよ」という著者さんなりのアドバイスです。
「スプレッドって色々あるけれど、どう使い分ければいいのかな」「自分の悩みにピタっとあうスプレッドはどれかな」と迷う人は参考にしても良いでしょう。

Step2では「ワンオラクル」「スリーカード」「択一」「ヘキサグラム」「ケルト十字」「ホースシュー」「ホロスコープ」「ハートソナー」「カレンダー」の9つのスプレッドが紹介され、それぞれのポジションが「穴埋め形式」になっています。
それぞれのポジションに出たカードから感じたことや本に載っているキーワードを埋めると「なんとなく」ではありますけれど占いとしての全容が掴めると思います。
やり方として簡単なので「とりあえず占いをやってみよう」という方は取り組んでみると良いですよ。

Step3 カードをシャッフルして並べましょう

タロットカードのカット・シャッフル・並べ方を解説しています。

Step4 カードを読み解きましょう

タロットカードを読む時の注意点を中心にしたアドバイスが解説されています。

Step5 占ったら記録しましょう

タロット占いをした後に結果を記録する理由、はずれたときに何に注意して観察するかのTipsが解説されています。

Chapter4 タロットのつまづきを解消する!8つのレッスン

Chapter4はChapter3と共に、この本のキモといえます。
「当たらないからすぐに飽きちゃう」「小アルカナは数が多すぎてカードの印象が薄い」など、タロットを勉強しようとしたときにつまづきやすい内容を8つに分けて解説しています。

Lesson1 イメージ力が上がるデイリーワンオラクル

毎日の練習として気軽に占いをしてみましょう、という趣旨で書かれています。
「ワンオラクル」と書かれていますが1枚引きではなく「1つの質問に対して1回占う(本では3枚引いている)」というニュアンスで書かれていますね。
気軽な占いをやってみて「あたった」「はずれた」「どうしてあたった(はずれた)のかな」を繰り返すのは練習になると思います。

Lesson2 イレブンタロットで大アルカナをとらえましょう

大アルカナ22枚を『愚者 審判』『魔術師 太陽』のようにペアにして比較しながら捉えてゆくというやり方です。
このやり方は個人的に「そういう見方・考え方も出来るんだ」と刺激を受けました。
但し、この考え方はLua先生の独自の考え方であり、また「占いにどう役立てる・組み込んでゆくか」まで踏み込んでいないので、扱いが難しいのも事実です。

Lesson3 数で小アルカナを見分けましょう

小アルカナが苦手・・・という人にエース・2・3・・・と「数単位」での解説を行っています。
小アルカナの数に対する考え方の基礎的な知識を持っておくと、占いの幅を広げることが出来るので、参考にすると良いとおもいました

Lesson4 逆位置をスムーズに読み解くコツ

逆位置が出たときにどうリーディングすれば良いか解説しています。

Lesson5 カードの絵のなかにヒントを見つけましょう

ウェイト版タロットに描かれている背景などをどう読むかが解説されています。

Lesson6 つかうカードの枚数を目的に応じて変えてみましょう

占いの内容によって枚数を変えてみましょう、という提案が書かれています。

Lesson7 スプレッド全体をながめてヒントを探りましょう

展開全体を見渡して、ヒントを見つける、占いの結果を膨らませましょうという提案が書かれています。

Lesson8 人を占う際に心にとめておきたいこと

他の方を占うときの心構えについて解説されています。

Special Contents

Special ContentsにはLua先生の鑑定例、タロットへのQ&Aが掲載されています。

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