女教皇

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概要

『女教皇』のタロットカードが持つイメージは”秘密と純粋さ”です。


彼女はヤキンとボアズと呼ばれる2つの柱の間に座り、Toraと書かれた巻物を手にしています。

女教皇

『女教皇』と呼ばれるその女性は、ソロモン神殿にあったとされる「ボアズ(Boaz)」と「ヤキン(Jachin)」の柱の間に座っています。
背後には光の輪で囲まれたザクロの刺繍が施された幕が掲げられています。
幕の向こうには海が広がっているのが僅かに見えます。

彼女はエジプトの女神、イシスを連想させる角と月を象った冠を被り、片方の足が三日月に置かれているのが見えます。
彼女の胸には十字架が掛かっています。
『女教皇』という名前から、伝説の女教皇ヨハンナや、あるいは女神イシスの処女信仰を引き継いだ聖母マリアを思い浮かべるかもしれません。

水の流れを連想させるローブの間から「TORA」と書かれた巻物が見えています。
私たちは、彼女が手にしている巻物を読む事が出来るのでしょうか。
知識を得るという行為、あるいは知識を得たいという欲求
知識という巻物が見えそうで見えない、手に届きそうで届かないというもどかしさがあるようにも思えます。

ディテール解説

TORAと書かれた巻物

水の流れを連想させるローブの間から「TORA」と書かれた巻物が見えています。
これはユダヤ教の教えが書かれた「Torah」の一部が見えているのだとも『運命の輪』に書かれた「ROTA」のアナグラム(文字の入れ替え)だとも言われています。
巻物は部分的に彼女の衣服によって隠されており、文字や教義によって開示されている部分とそうではない秘伝や奥義が存在していることを暗喩しています。

TORAと書かれた巻物が「謎めいた・神秘的な」イメージがあることから「秘密めいた」感じですとか「相手のことをしりたい」、あるいは「神秘的な存在」を象徴する、と言われます。

イシスの冠・女教皇という存在

彼女はエジプトの女神、イシスを連想させる冠を被っています。
『女教皇』という名前から、伝説の女教皇ヨハンナや、あるいは女神イシスの処女信仰を引き継いだ聖母マリアを思い浮かべる人もいるかもしれません。

『女教皇』は神秘的な存在であり、このカードによって象徴される人物は神秘的な存在であるのかもしれません。
これらの事から「クール・近寄りがたい」という示唆が導きだされます。

2つの柱・背後に掛けられた幕

彼女はソロモン神殿にあったとされる「ボアズ(Boaz)」と「ヤキン(Jachin)」の柱の前に座っています。
ボアズの柱は女性性や厳しさを、ヤキンの柱は男性性や慈悲を示しているとされています。

背後に掲げられた幕にはザクロとナツメヤシの刺繍が施されています。
ザクロは女性性を、ナツメヤシは男性性を示しているとされます。

『女教皇』は2つの柱の間、ザクロとナツメヤシの刺繍がされた幕の前に座る事で「2つの極」の両方の性質を持つ存在であるとされます。
このことから開放的かと思えば閉鎖的に見える、といった両極端の感情を兼ね備えているとされます。

水のように見えるローブ

水のように見えるローブは『女教皇』が出た人物・状況の純潔性・純粋性を強調しているといえるでしょう。

足元の月

『女教皇』の足元の三日月は、彼女が月の女神であることを示唆しているとされています。

【解釈の例ー正位置】

状況:知的な交流・相手の一部分だけが見えている・一方通行的な
心境:片思い・清楚な・神秘的’(分かる所と分からないところがある)
対策:相手の事を良く知る・仲良くなる・自分の事も知ってもらう

【解釈の例ー逆位置】

状況:冷静さに欠ける・ストレスが溜まる・気持ちが伝わっていると思い込む
心境:冷たい・視野が狭い・心が通い合わない
対策:知的な会話を心がける・品位のある付き合いを・我が儘や感情的になっている可能性

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