「逆位置を取る・取らない」とはどういう事ですか?

更新日:

 質問
タロット占いをして貰ったら、占い師さんは「私は逆位置を取らないで読むので」と仰って展開したカードを全て同じ向きに直しました。
タロットの本や解説にも「逆位置を取る・取らない」という事が書かれているものがありますが、どういうことでしょうか。(質問者:匿名さん)

 回答
ウェイト版タロット以外のトートタロットやオラクルカードでは正位置だけで占うものもありますが、此処ではウェイト版タロットで逆位置を取るか取らないかについて解説致します。

「逆位置」には2通りの意味があります。
1つ目はタロットを展開するときに「カードが天地逆にならないように並べる」もしくはご質問にあるように展開結果を全て同じ向き(正位置)に並べ替えるもの
2つ目は「正位置の意味しか採用しない」という意味です。

なぜこのような話が出て来るか、というとウェイト版タロットを作ったアーサー・エドワード・ウェイトが書いた『The Pictorial Key to the Tarot』の中に書かれたタロットカードの占い上の示唆が正位置と逆位置で異なるものが書かれているからなんですね。

タロット占いの本でも正位置と逆位置で占い上の意味が異なるかのように感じられる書き方をしているものはとても多いです。
(注:私がTarot naviで紹介している占い上の示唆も正位置と逆位置で異なる事がありますが「必ずそう読む」わけではないことをご理解ください)

逆位置のリーディングは、メアリー・K・グリアー先生の『タロットワークブック』P87などに紹介されているものが使いやすいと思います。
幾つかのタロット本では、以下の技法を簡略化したものが説明されていますが、メアリー・K・グリアー先生のものがオリジナルといえそうです。

・正位置の解釈が弱くなる、否定される
・正位置の解釈が障害となっている、障害となっていた
・正位置の解釈が訪れていない、過ぎ去った
・正位置の解釈を誤用している
・正位置の解釈に気づいていない、気付くべき

要するに正位置の示唆が「状態変化した」という捉え方をすれば良いわけです。
状態変化という言い方が分かりにくいなら「動画としてタロットの絵を捉えてみる」と良いと思います。

例えば「悪魔によって掛けられた鎖が外れてゆく」「抱えていた棒が落下する」「背中に突き刺さっていた剣が抜け落ちる」のような感じですね。
タロットカードを動画として捉えることによって「どうしてそう読んだのか」をご依頼主様に説明しやすくなると思いますし、納得感のあるリーディングとなると思います。

逆位置に関して理解を深めたいなら、鏡リュウジ先生【資料1、資料3】と伊泉龍一先生【資料2】のお2人の文章を参考にすると良いでしょう。
そして(私の読解力が正しいなら)お2人とも「カードが天地逆にならないように並べ」展開結果からその示唆を読み取る手法を採用しているものと思われます。
ですので、何らかの理由で物理的な逆位置を採用しないと決めているのでなければ「天地逆」も入れた状態で展開する手法を使ったほうが「読みやすい」と思います。

勿論「正位置の意味しか採用しない」という人がいても良いとは思います。
ですけれど、それだと解釈の幅が狭くなりますよね。
カードが逆位置で展開されても必ず否定的な意味として解釈しなければならないという事はありません。

(2017/04/20:資料に鏡リュウジ先生の『タロットの秘密』を追記しました)

---------------【資料1】鏡リュウジ先生『タロットの秘密

また、カードは出た時の正逆によって意味が変わるとされるのが一般的だが、第四章でも述べたように、僕はその必要性をあまり感じていない。直感的にカードの向きが重要だと感じたときには、カードのネガティブな意味合いを重視するようにする程度だ。
「こうでなければならない」という占い方のルールはタロットにはないので、自分の経験に照らしつつ、カードによって喚起される自分なりのイマジネーションに素直についてゆこう。
タロットの秘密』P307-308

---------------

---------------【資料2】伊泉龍一先生『タロット大全』P89より

さきほど、リヴァーサルを使うか使わないかは、単にスタイルの問題だとお話しました。ちなみに、わたし自身はと言えば、普段リヴァーサルを使わずにカードをリーディングします。とはいえ、ここで誤解のないように述べておくと、本書でリヴァーサルの意味を省略したのは、わたし自身がリヴァーサルを使わないスタイルでリーディングをしているからといった単純な理由からではありません。
リヴァーサルを省略したのには別にあります。それは、現代のタロティストたちが与えるリヴァーサルの意味は、通常のカードの意味とは別に、独立して取り上げなければならないものではないということからきています。このことについて、もう少しわかりやすく説明しましょう。
現代のタロティストの多くは、リヴァーサルの意味というのを、正しい向き、すなわち「アップライト」のカードの意味から完全に離れるものではなく、そこから付随して出てくるものだと考えています。具体的に言うと、リヴァーサルという解釈を使う場合、現代のタロティストの多くは、たいがいアップライトのカードの意味の「否定的な面」、もしくはその意味が「弱められたもの」として考えるか、あるいは、そのカードの表わす意味が、その人の意識下にあって「顕在化されていない」ことを表わしているといった具合に解釈します。

伊泉龍一先生『タロット大全』P89より

---------------

--------------【資料3】鏡リュウジ先生『ソウルフルタロット』

タロット占いでしばしば混乱するのは、「正逆」の扱いです。トランプとは違って、多くの占い師や入門書は、タロットが正しい向きで出た場合(正位置)と、逆向きに展開された場合(逆位置)で、その解釈が異なると考えます。
しかし、ソウルフルタロットでは、あえてこの区別をしていません。正と逆で意味を変えてとらえるよりも、一枚一枚のモチーフにジックリと向き合い、そこから受ける印象を感じること、また、本当の意味でカードが語りかけてくることに耳を澄ますほうがずっと大事だからです。正逆にとらわれていると、暗記した「意味」だけに引きずられてしまうでしょう。
カードは「イメージ」を味わうのがもっとも大切なのです。
http://bl.dgweb.jp/starot/free/profile.html (記事を書いた時点では、サイトは存在していましたがアクセス出来なくなっているようですので、リンクは削除しています)

---------------

タロット占いのご依頼をお待ちしております

-

Copyright© TarotNavi , 2017 All Rights Reserved.