タロットヘキサグラムリーディングレシピ1

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3枚引きでリーディングに慣れたら、ヘキサグラムを読んでゆきましょう。
ヘキサグラムは3枚引きの『過去・現状・未来』に加え『あなた・周囲・対策・結果』の4枚を読みます。
枚数が多いので苦手意識をを持っている方もいらっしゃるかと思いますけれど『過去・現状・未来』の「上向きの三角」、『あなた・周囲・対策』の「下向きの三角」を意識すると読みやすいです。
以下の画像はリーディング手順を図示したものです。

 

【ご依頼内容】

私は海の底に住む人魚です。
先日、ある国の王子様に片想いをしてしましましたが、姉たちに相談をしたところ「人間との恋など言語道断」と聞く耳を持ってくれません。

聞くところによると、人間になる事は出来るそうですが、その代償として人魚のいのちとも言う声を失うとのこと。

声を失ってしまったら愛を囁く事が叶わないので悩んでいます。
そもそも私の一目惚れで、彼には別の女性がいるかもと思うと不安でたまりません

私はどのようにすれば良いか占っていただけないでしょうか
(注:例題はフィクションであり、過去に頂いたご依頼を参考にしたものではありません)

【展開結果】

過去:戦車R
現状:ペンタクル9
未来:ワンド7R
あなた:ワンドエース
周囲:法王
対策:ペンタクルエース
結果:ペンタクルクイーン

※注:逆位置は『R』と表記しています。

【リーディング手順】

事前準備 展開結果の全体を俯瞰する

リーディングを始める前に「何処にどんなタロットカードが出ているか」を観察しましょう。
気持ちとしては展覧会などに行って絵を鑑賞するみたいな感じですね。
慣れて来ますとボンヤリ見ているだけでリーディング出来るようになりますけれど、最初のうちは「何処にどんなカードが出てるのかな」を見るだけでも良いです。
『タロットカードを「よむ」為に』でも触れていますが『大アルカナがどの場所に出ているか』『小アルカナのスート・数字の偏り具合』『類似する象徴が出ているか』などに注意しても良いでしょう。

今回は、現状の『ペンタクル9R』、対策の『ペンタクルエース』、最終結果の『ペンタクルクイーン』と3枚のペンタクル札をどうリーディングしてゆくかが鍵となりそうですね。

手順1 ご依頼文から『現状』に展開されたタロットが焦点をあてている部分をみつける

3枚引き同様『現状』からリーディングをしてゆきます。
(※『現状』『過去』『未来』のリーディングについては『タロット3枚引きリーディングレシピ』もご参照ください)

リーディングに入る前に『現状』に展開された『ペンタクル9』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
ご依頼の内容をとメモをしたタロットの象徴を見比べながら『ペンタクル9R』に描かれている象徴が何を暗喩しているのかを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

『ペンタクル9』には果実のように実ったペンタクルを背後に、貴婦人のように見える女性が左手に鳥を載せている様子が描かれています。
女性の衣服は地面をひきずる程長い事から、彼女は既婚者であるとも、誰かの庇護の元にあるとも言われています。

『ペンタクル9』が逆位置で示されている事から「結婚できない」というようなリーディングに辿り着く人もいるかもしれませんけれど、ご相談内容を踏まえて考えますと「ご依頼主様は、姉に自分の気持ちを理解してもらえていない・姉に愛されていないと感じている」とリーディングしたほうが良いでしょう。

手順2 現状に展開されたタロットから読み取った要因を、『過去』に展開されたタロットを踏まえながら読む

現状に展開された『ペンタクル9R』をリーディングしましたら、過去に展開された『戦車R』を読んでゆきましょう。
『過去』は『現状』を引き起こす要因を示しています。
要因、という書き方ですと分かりにくいかもしれませんので言い換えると「どうしてそうなったのか」を読めば良いわけです。

リーディングに入る前に『戦車』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
メモを取りましたら『戦車R』に描かれている象徴が『現状』を引き起こす要因をどのように暗喩しているのかを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

『戦車』は、大きな城を後にして、川を渡ったところで一休みしているかのような青年と白と黒の2頭立てのスフィンクスが描かれています。
ご依頼の内容から背後の城は海の底にある人魚の国を暗喩していると考えて良いでしょう。
逆位置で示されている事と現状の「ご依頼主様は、姉に自分の気持ちを理解してもらえていない・姉に愛されていない」を踏まえてリーディングすると「ご依頼主様は今にも人魚の国を後にして王子様に気持ちを伝えたいけれど躊躇している」ことを暗喩していると読んで良いでしょう。

手順3 『現状』および『過去』のリーディングを踏まえ『未来』のタロットを読む

『過去』のタロットをリーディングしたら『未来』のタロットをリーディングします。
『未来』というのは『過去』および『現在』の延長線にあります。
ですので『現状』および『過去』のリーディングを踏まえながら『未来』に展開されたタロットをリーディングしましょう。

『過去』および『現在』のリーディングをおさらいすると
・過去:ご依頼主様は今にも人魚の国を後にして王子様に気持ちを伝えたいけれど躊躇している
・現状:ご依頼主様は、姉に自分の気持ちを理解してもらえていない・姉に愛されていないと感じている
でしたね。

リーディングに入る前に『ワンド7』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
次に『ワンド7』に描かれている象徴が『未来』をどのように暗喩しているのか『過去』『現状』を踏まえながら考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

未来に展開された『ワンド7』は、小高い丘の上に立ち、下から突き上げられて来る棒を相手に奮戦しています。
しかしながら逆位置で示されていること、そして『過去』および『未来』のリーディングを踏まえながら考えますと「ご依頼主様の思い通りにはゆかない・状況は良い方向に動かない」ことを暗喩していると読んで良いでしょう。
但し、この儘ご依頼主様にお伝えするか、少し微妙な印象もありますから、暫定的なリーディングとして保留しておきましょう。

手順4 『あなた』に展開されたタロットを『現状』に展開されたタロットを踏まえながら読む

『あなた』に展開されたタロットカードは、ご依頼主様の心境を象徴・強調しています。
1枚だけで読んで読めない事もありませんけれど『現状』に展開されたタロットを踏まえながら読むと読みやすくなります。

リーディングに入る前に『ワンドエース』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
メモを取りましたら『ワンドエース』に描かれている象徴がどのように暗喩しているのか『現状』を踏まえながらを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

『ワンドエース』は情熱が顕現(気持ちとして産まれた)状態を象徴しています。
現状の『ペンタクル9R』を「ご依頼主様は、姉に自分の気持ちを理解してもらえていない・姉に愛されていないと感じている」とリーディングしている事を踏まえますと「ご依頼主様の気持ちは強く、姉たちを説得しようと思っている・王子様に告白をしようと思っている」ことを暗喩していると読んで良いでしょう。

手順5 『周囲』に展開されたタロットを『現状』に展開されたタロットを踏まえながら読む

『周囲』に展開されたタロットカードは、ご依頼主を第三者的にみた場合、どのようにうつるか、あるいは特定の誰かの心境を象徴します。
1枚だけで読んで読めない事もありませんけれど『現状』に展開されたタロットを踏まえながら読むと読みやすくなります。

リーディングに入る前に『法王』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
メモを取りましたら『法王』に描かれている象徴がどのように暗喩しているのか『現状』を踏まえながらを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

『法王』の「占い上の意味」として良く知られているのは祝福ですので「お姉さんは口では反対しているように見えるけれど実は応援している」・・・というように読んでしまいそうになりますね。
しかしながら「お姉さんは口では反対しているように見えるけれど実は応援している」とリーディングすると現状に展開された『ペンタクル9R』と矛盾が生じてしまいます。

『法王』は教会を思わせる場所で、ふたりの神父に祝福を与える様子が描かれています。
そこには厳粛さ・厳格さが存在しているようにかんじられます。

お姉さんが、王子様への告白を反対しているのは、単に声を失うというだけではなく、人魚と人間という種族を越えた恋愛が原因であるのかもしれません。
お姉さんの考え方は「伝統的」なものであるのかもしれませんが「人魚と人間という種族を越えての恋愛を祝福することは出来ない」あるいは「人魚同士、あるいは私(姉)が認める相手なら祝福をする」という考えなのだ、というように考えますと『法王』が出ているのも納得出来そうですね。
但し、逆位置ではないので大反対!というわけでもなさそうで、お姉さんを納得させることが出来れば道は開けるのかもしれません。

手順6 『対策』および『結果』に展開されたタロットを、特に『周囲』に注意しつつ全体を俯瞰しながら読む

此処まで読み進んできたら『対策』に展開された『ペンタクルエース』および『結果』に展開された『ペンタクルクイーン』を、今まで読んで来たタロットを踏まえながら読んでゆきましょう。

リーディングに入る前に、今までのリーディングをおさらいしてみましょう。
・過去(戦車R):ご依頼主様は今にも人魚の国を後にして王子様に気持ちを伝えたいけれど躊躇している
・現状(ペンタクル9R):ご依頼主様は、姉に自分の気持ちを理解してもらえていない・姉に愛されていないと感じている
・あなた(ワンドエース):ご依頼主様の気持ちは強く、姉たちを説得しようと思っている・王子様に告白をしようと思っている
・周囲(法王):人魚同士、あるいは姉が認める相手なら祝福をしたいと思っている
・未来(ワンド7R):ご依頼主様の思い通りにはゆかない・状況は良い方向に動かない
と読んでいます。

リーディングに入る前に『ペンタクルエース』および『ペンタクルクイーン』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
メモを取りましたら『ペンタクルエース』『ペンタクルクイーン』に描かれている象徴がどのように暗喩しているのか、特に『周囲』に注意しつつ全体を俯瞰しながらリーディングしましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

対策の『ペンタクルエース』は、手入れされた庭園の上にペンタクルを載せた手が現れている様子が描かれ、『ペンタクルクイーン』は薔薇と百合の咲く場所でペンタクルを愛おしそうに見つめています。
『ペンタクルエース』と『ペンタクルクイーン』の2枚を見ますと『ペンタクルエース』で顕現した(あらわれた、うまれた)ペンタクルが『ペンタクルクイーン』の手の中に渡される、見守られるというように見えますね。

したがって「この占いにおいてペンタクルによって暗喩・象徴されるペンタクルとは何か」を考えれば良いわけです。
先ほど『周囲』に展開されている『法王』を「姉が認める相手なら祝福をしたいと思っている」とリーディングしました。
つまり「お姉さんが認めれば」道は開ける可能性があるので、ペンタクルの示唆のひとつである「現実的」な対応こそが対策として求められていると類推するのが妥当でしょう。
『ペンタクルエース』を絵解きとして解釈するなら「手入れのされた庭園」「遠くに見える山」のふたつからイメージを膨らませ「喩え困難があるように思えても(=山)、庭園を整えるような丹念さをもって(=庭園)お姉さんと話し合う」必要性が暗喩されている、というように読んでも良いでしょう。

結果の『ペンタクルクイーン』はペンタクルを愛おしそうに見つめる女性であり、お姉さんを象徴していると考えて良いでしょう。
お姉さんはペンタクルが象徴するように「現実的」な考えをしますが、『ペンタクルクイーン』がペンタクルを愛おしそうに見つめているように見つめているのをどのように捉えるかがポイントです。

ご依頼主様は『ペンタクル9R』からリーディングしましたように「姉に自分の気持ちを理解してもらえていない・姉に愛されていないと感じている」という状況にありますが、対策が『ペンタクルエース』なので、現状に展開されている『ペンタクル9』の状況に到達していない、という読み方も可能です。
別な言い方をするならば『ペンタクル9』が暗喩する「姉に愛される」為に『ペンタクルエース』の暗喩する「現実的な話し合い」が必要、という見立ても出来る、ということですね。

これらのことから『ペンタクルクイーン』はお姉さんに理解を示して貰うのが良いというようにリーディング出来るわけです。

手順7 占いの文書として纏める

展開された全ての札を読み解きましたら、ご依頼主様「占いの文章」としてお伝えする為の文章にしてゆきましょう。
占いの文章を作成する過程で、パッと閃くようなものがあったり、文章を変更したいな、と思ったら変更を検討しても良いと思います。

タロット占いを伝える時「なぜ、そのようにリーディングをしたのか」の根拠をうるさくならない程度に混ぜると「占いとしての説得力」が増すと思います。
また、リーディング時には『現在・過去・未来』の順にリーディングしましたが、ご依頼主様にお伝えするときの順番は「言葉(文章)として分かりやすい順」に並び替えてください。

以下に例を示します。

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ご依頼ありがとうございます。
過去に『戦車』が、現状に『ペンタクル9』が共に逆位置で示されています。
過去の『戦車』は城を出た所で一旦止まっている戦車が描かれており、ご依頼主様は今にも人魚の国を後にして王子様に気持ちを伝えたいお気持ちがあるものの躊躇している事を暗喩しております。
現状の『ペンタクル9』は庭園にいる貴婦人が描かれております。
『ペンタクル9』は愛情に包まれている・庇護されていることを象徴していますが逆位置で示されていることから、お姉さんに自分の気持ちを理解してもらえていないとお感じになられている状況を暗喩しております。

お姉さんのご心境は『法王』という札で示されています。
『法王』には教会のような権威のある、厳かな場所で祝福が行われる様子が描かれていますように、お姉さんは人魚同士、あるいはお姉さんが認める相手なら祝福をしたいと思っていらっしゃるように感じます。
ご依頼主様のご心境に『ワンドエース』が出ておりますが、これは、ご依頼主様の王子様に告白をしようと思っている気持ちは強く、お姉さんを説得しようと思っているように感じます。

未来に『ワンド7』が逆位置で示されており、お姉さんを説得出来ない儘、王子様に告白をしようとしても、ご依頼主様にとってあまり良い状況にはならないように見えます。
対策に『ペンタクルエース』、未来に『ペンタクルクイーン』が出ており、対策として生み出されたペンタクルを『ペンタクルクイーン』に象徴される人物に渡す事が大事だ、というようにタロットは告げております。
今回のご相談の中で『ペンタクルクイーン』はお姉さんであり、お姉さんのご心境が『法王』によって暗喩されているように人魚同士、あるいはお姉さんが認める相手なら祝福をしたいとお考えになられていること、およびペンタクルが「現実的」な事を象徴していることから、もう一度きちんとお姉さんとお話し合いになられ、お姉さんに理解を示して貰うのが良いですよ、とタロットは告げております。

タロット占いのご依頼をお待ちしております

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