タロットヘキサグラムリーディングレシピ3

更新日:

このレシピでもヘキサグラムのリーディング手順をご紹介致します。
『ヘキサグラムリーディングレシピ1』『ヘキサグラムリーディングレシピ2』でリーディング手順が把握できたとお感じになられた方は、「自分ならどう読むか」を考えてから、私のリーディングと照らし合わせると、リーディングスキルが向上しやすい筈ですよ。
(自信の無い人はレシピを読むだけでも構いません)

レシピを読むときは、描かれている人物・持ち物・情景が「占いの内容をどのように象徴・暗喩しているか」を考えながらリーディングしている、ということを念頭に置いてくださいね。

【ご依頼内容】

私はイタリアのヴェローナという小さな街に住む女性です。
先日、私の家で開催したパーティに全く面識のない殿方がおり、お恥ずかしい話ですが私はその殿方に一目惚れをしてしまいました。
彼の気持ちは分かりかねますが、きっと彼も私を気に入ってくれていると思い、早速召使を使って、その殿方を調べさせました。

そういたしましたら、我が家が代々仇敵としてきた家の者であることが判明2致しました。
私はあまりの驚きと我が身に起きた悲劇に心が裂かれそうな日々を過ごしております。

私の恋はどのような命運をたどるのでしょうか。
神父様に相談したところ「仮死状態になって、駆け落ちをすると良い」と仰られるのですが、薬を飲む勇気もありません。
私はどのようにすればよろしいでしょうか。
(注:例題はフィクションであり、過去に頂いたご依頼を参考にしたものではありません)

【展開結果】

過去:ソードキングR
現状:女教皇
未来:カップ2
あなた:恋人R
周囲:ペンタクルペイジR
対策:カップナイト
結果:ペンタクル3R

※注:逆位置は『R』と表記しています。

【リーディング手順】

事前準備 展開結果の全体を俯瞰する

リーディングを始める前に「何処にどんなタロットカードが出ているか」を観察しましょう。
気持ちとしては展覧会などに行って絵を鑑賞するみたいな感じですね。

今回は『ソードキング』『ペンタクルペイジ』『カップナイト』と3枚のコートカードが出ているのが気になるところです。
対策にコートカードが出るとそれだけで「に・・・苦手だ」と感じる方も多いと思います。
また未来の『カップ2』、対策の『カップナイト』をどう読み解いてゆくのかも鍵となってゆきそうですね。

手順1 ご依頼文から『現状』に展開された札が焦点をあてている部分をみつける

3枚引き同様『現状』からリーディングをしてゆきます。
(※『現状』『過去』『未来』のリーディングについては『3枚引きのリーディング実例』もご参照ください)

リーディングに入る前に『現状』に展開された『女教皇』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
ご依頼の内容をとメモをしたタロットの象徴を見比べながら『ペンタクル9R』に描かれている象徴が何を暗喩しているのかを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

『女教皇』には様々な特徴的な象徴が多く、リーディングに手こずるカードと言えるかもしれません。
象徴の多い札はリーディングを迷いやすいと思いますけれど最初のうちは面倒でもご依頼内容のどの部分を強調・象徴していそうなのか、ひとつずつ考えてみてください。
慣れてくると「これかな」というのが分かるようになりますよ。

今回はToraと書かれた巻物や女教皇の背後に掛けられた幕などから読まれる「見え隠れ」という『女教皇』の代表的な示唆を採用しました。
「見え隠れ」という示唆を、今回のご依頼で考えてみるならば「(ふたりは愛しあっているものの)仮死状態になって駆け落ちするという計画を彼と直接話し合っていない/意思の疎通が出来ていない」ことを暗喩していると読んで良いでしょう。

手順2 現状に展開された札の原因を作った要因を、『過去』に展開されたタロットを踏まえながら読む

現状に展開された『女教皇』をリーディングしましたら、過去に展開された『ソードキングR』を読んでゆきましょう。
『過去』は『現状』を引き起こす要因を示しています。
要因、という書き方ですと分かりにくいかもしれませんので言い換えると「どうしてそうなったのか」を読めば良いわけです。

リーディングに入る前に『戦車』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
ご依頼の内容をとメモをしたタロットの象徴を見比べながら『ペンタクル9R』に描かれている象徴が何を暗喩しているのかを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

『3枚引きのリーディングレシピ2』でも言及していますが、コートカードは人物としてではなく、状況や心境として暫定的にリーディングした後に、ご相談の中に登場する人物がいるかを検討するのが読みやすいと思います。

『ソードキング』はコートカードの中で唯一正面を向いて座っており、風のエレメントを司る存在であることが象徴されており、イトスギや雲から風が無い穏やかな状況が描かれていることから「冷静な判断を下している(あるいは冷静な判断を下すリーダー)」であることが象徴されています。
しかしながら今回は逆位置で示されており、現状の「(ふたりは愛しあっているものの)仮死状態になって駆け落ちするという計画を彼と直接話し合っていない/意思の疎通が出来ていない」事を踏まえてリーディングするならば「駆け落ちを選択せざるをえないような状況下にあり、冷静な判断が出来ていない」ことを暗喩していると読んで良いでしょう。

手順3 『現状』および『過去』のリーディングを踏まえ『未来』のタロットを読む

さて、未来の『カップ2』ですが、過去・現状を踏まえてリーディングしようとすると、唐突感があるように感じますよね。
『カップ2』は「気持ちが通じ合う・コミュニケーションが活発になる」暗喩が良く知られていますし、パッと見ただけで「良い感じ」の札です。
「未来であれ結果であれ、良い札が出ているのだから、この恋は上手くいくと考えても良い」と考える方もいらっしゃるかと思いますけれど、個人的には折角7枚引いているのだから、他の札のことを考えながらリーディングしたほうが良いと思います。

リーディングに入る前に『カップ2』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
ご依頼の内容をとメモをしたタロットの象徴を見比べながら『ペンタクル9R』に描かれている象徴が何を暗喩しているのかを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。

但し冒頭でも書きましたように『カップ2』は対策の『カップナイト』とあわせて検討したほうが良いので、此処では暫定的に「気持ちが通じ合う・コミュニケーションが活発になる」と暫定的にリーディングして手順4にすすみましょう。

手順4 『あなた』に展開されたタロットを『現状』に展開されたタロットを踏まえながら読む

『あなた』に展開されたタロットカードは、ご依頼主様の心境を象徴・強調しています。
1枚だけで読めないとは言いませんけれど『現状』に展開されたタロットを踏まえながら読むと読みやすくなります。

リーディングに入る前に『恋人』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
ご依頼の内容をとメモをしたタロットの象徴を見比べながら『ペンタクル9R』に描かれている象徴が何を暗喩しているのかを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

『恋人』のタロットカードは愛という楽園にいる男女が描かれていますが、男性は女性を見つめ、女性は天使を見つめるという構図から「選択」という示唆を読み取れます。
今回のご依頼の内容および現状に展開された『ソードキングR』から読み取った「駆け落ちせざるを得ない状況下にあって冷静な判断が出来ていない」事を鑑みますと「神父の進言に従って良いか迷っている・自分ひとりで決められない」心境を暗喩していると読んで良いでしょう。

「ひとりで決めらないから占いを依頼しているのでは」という疑問を持たれる方も多いと思いますが、大切なのは、状況から類推するのではなく「タロットを読んだ結果」そのように読めるという点にあります。

手順5 『周囲』に展開されたタロットを『現状』に展開されたタロットを踏まえながら読む

『周囲』に展開されたタロットカードは、ご依頼主を第三者的にみた場合、どのようにうつるか、あるいは特定の誰かの心境を象徴します。
1枚だけで読めないとは言いませんけれど『現状』に展開されたタロットを踏まえながら読むと読みやすくなります。

リーディングに入る前に『ペンタクルペイジ』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
ご依頼の内容をとメモをしたタロットの象徴を見比べながら『ペンタクル9R』に描かれている象徴が何を暗喩しているのかを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

『ペンタクルペイジ』は描かれている象徴が少ないこともあり「集中・夢中になる」という示唆からあまりブレることがないように感じます。
ペイジの札は女性としても読めますので、ご依頼主様を象徴しているというようにもリーディングできそうですね。
今回のご依頼の内容および現状に展開された『ソードキングR』ら読み取った「駆け落ちせざるを得ない状況下にあって冷静な判断が出来ていない」事を鑑みますと、彼はご依頼主様の状況に気持ちが集中できていない、注意を払えていないことを暗喩していると読んで良いでしょう。

手順6 『対策』および『結果』に展開されたタロットを、特に『周囲』に注意しつつ全体を俯瞰しながら読む

『対策』および『結果』に展開されたタロットカードは1枚ずつ読むのではなく『過去・現在・未来』『あなた・周囲』の5枚を踏まえながら同時に読んでゆきましょう。
中でも『周囲』の札のリーディング結果を重視しながら読むことをお薦めします。

リーディングに入る前に、今までのリーディングをおさらいしてみましょう。
・現状 (女教皇)「(ふたりは愛しあっているものの)仮死状態になって駆け落ちするという計画を彼と直接話し合っていない/意思の疎通が出来ていない」
・過去(ソードキングR)「駆け落ちを選択せざるをえないような状況下にあり、冷静な判断が出来ていない」
・あなた(恋人R)「神父の進言に従って良いか迷っている・自分ひとりで決められない」
・周囲(ペンタクルペイジR)「ご依頼主様の状況に気持ちが集中できていない、、注意を払えていない」
そして暫定的に
・未来(カップ2)「気持ちが通じ合う・コミュニケーションが活発になる」
と読んでいます。

リーディングに入る前に『カップナイト』および『ペンタクル3』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。(※メモの例は省略します)
ご依頼の内容をとメモをしたタロットの象徴を見比べながら『ペンタクル9R』に描かれている象徴が何を暗喩しているのかを考えましょう。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

対策の『カップナイト』は、カップを携え、馬に乗り、川を渡ろうとしている騎士が描かれています。
青年が描かれていることや、此処までのリーディングの流れから「彼の返事を待つ」というようにリーディングすることは可能ですし、それでも十分なリーディングといえますが、ご依頼主様が出来る事、という事を加味するならば「彼の真意が確認出来るまでは薬を飲まないほうが良い」ことを暗喩していると読んで良いでしょう。

保留にしていた未来の『カップ2』と結果の『ペンタクル3R』ですが、パッと見て「2とおりの未来」があるように感じられますね。
ですので「対策を行ったら『ペンタクル2』、対策を行わなかったら『ペンタクル3R』というようにリーディングしてゆきます。

まずは保留にしていた『カップ2』ですが「彼の真意が確認出来るまでは薬を飲まない」選択をした結果であることを踏まえながら考えますと「2人は再会し、お互いの愛を確かめ合うことが出来る」ことを暗喩していると読んで良いでしょう。
もし「愛を確かめ合う」というリーディングに「甘さ」を感じるようでしたら「お互いの気持ちを確かめ合い、今度の方針を決定する」とリーディングしても良いかもしれません。

結果の『ペンタクル3』は教会のステンドグラスにノミを入れようとしている職人と、職人に指示を与えている人物が描かれています。
職人は、指示を与えられている事から信頼関係が構築されている事が象徴されています。

今回のご依頼にもご依頼主様、ご依頼主様の恋人、司祭の3人が登場しています。
逆位置で出ている事を考えますと、ご依頼主様、ご依頼主様の恋人、司祭の3人が揃わない・意思の統一をはかることが出来ない可能性がありそうですね。

更に「(ふたりは愛しあっているものの)仮死状態になって駆け落ちする事を、彼と直接話し合っていない/意思の疎通が出来ていない」「神父の進言に従って良いか迷っている・自分ひとりで決める事が出来ない」状況下であることを踏まえた上で「彼の真意が確認出来るまでは薬を飲まない」選択を採用しなかった場合の『ペンタクル3R』は「信頼関係を構築出来なかった」と読むよりは「誰にも相談することなくご依頼主様ひとりの判断で薬を飲むかどうかを決める」という結末を暗喩していると読んで良いでしょう。

「占いの文章」として纏める

展開された全ての札を読み解きましたら、ご依頼主様「占いの文章」としてお伝えする為の文章にしてゆきましょう。
占いの文章を作成する過程で、パッと閃くようなものがあったり、文章を変更したいな、と思ったら変更を検討しても良いと思います。

タロット占いを伝える時「なぜ、そのようにリーディングをしたのか」の根拠をうるさくならない程度に混ぜると「占いとしての説得力」が増すと思います。
また、リーディング時には『現在・過去・未来』の順にリーディングしましたが、ご依頼主様にお伝えするときの順番は「言葉(文章)として分かりやすい順」に並び替えたり表現を変更してください。

以下に例を示します。

-----

ご依頼ありがとうございます。
現状に『女教皇』、過去に『ソードキング』の逆位置が出ております。
『女教皇』はTORAと書かれた巻物をチラッと見えるように抱えているように描かれています。
これはあなた様が彼と意思の疎通が出来ておらず、薬を飲んでも良いか話し合いが出来ていない事を暗喩しています。
『ソードキング』は知性・判断を司る王であり、逆位置で示されている事から、おふたりが駆け落ちを選択せざるをえないような状況下にあり、冷静な判断が出来ていない事を暗喩しています。

彼の気持ちに『ペンタクルペイジ』が逆位置で出ております。
『ペンタクルペイジ』は金貨を見つめる事に集中する様子が描かれており、彼があなた様の事に気持ちが集中できていないことを暗示しています。
これは、彼と話しが出来ていないことからも明らかですね。

あなた様のお気持ちに『恋人』が逆位置出ております。
『恋人』には女性が神様に意見を求めているかのように描かれていますが、逆位置で示されていますので「神父様の進言に従って良いか迷っている・自分ひとりで決める事が出来ない」事が暗喩されています。

未来に『カップ2』、結果に『ペンタクル3』が逆位置で出ており、対策に『カップナイト』が出ております。
対策の『カップナイト』は、カップを掲げた騎士が描かれています。
馬に乗る騎士が彼ならば、彼が運ぶカップは彼の気持ちを象徴しているといえるでしょう。
このことから対策の『カップナイト』は彼の真意を暗喩しており、彼の意思を確認してから薬を飲む・飲まないの判断をされると良い、というように読む事が出来ます。

もし薬を飲まなければ、未来に示された『カップ2』が示しますように、お互いの気持ちを確かめ合い、今度の方針を決定する事になるでしょう。
しかしながら彼の真意を確かめることをお選びにならなければ、あなた様は『ペンタクル3』の逆位置が示しますように、どなたにも相談することなくひとりの判断で薬を飲むかどうかを決める事になるでしょう。

今回の問題の中核にあるのは、彼と話し合いが出来ていないことにあり、決断を迫られている部分もあるとは思います。
しかしながら、彼とこの先の事をどうするか話をする機会を設けてからでも神父様の提案をどうするかお考えになられるのは遅くないように見えます。

タロット占いのご依頼をお待ちしております

-

Copyright© TarotNavi , 2017 All Rights Reserved.