タロット3枚引きリーディングレシピ1

更新日:

『今日の1枚』の実践は、1ヶ月継続出来ましたでしょうか。
1ヶ月やってみて如何でしたか?
「今日起きそうな事」や「今日注意した方が良い事」をタロットが言い当てている、象徴していると感じた方もいらっしゃったかと思います。
「ピン」と来ないという方も、慣れてくると「ピン」と来る回数も増えてゆきますよ。

このレシピからは、架空の占いに対して展開したタロットを「私ならどのように読むのか」を解説してゆきます。
最初にご紹介するレシピは『過去・現在・未来』の3枚引きです。
3枚引きはお金を頂くにはあまり向かない展開方法ですが、他のスプレッドを読む時の基礎体力を養えます。

【ご依頼内容】

私はしがない羊飼いです。
妹の結婚式に向かう途中、友人の住んでいるシラクスという町に立ち寄りました。
ところが、シラクスを治める王様の邪智暴虐さに腹が立ち、直談判したところ、捕まってしまいました。
私は王様に「妹の結婚式に参加したらすぐに帰って来て処刑されてやる」と啖呵を切ったのですが、王様は信用してくれません。
そこで私は親友に私の代わりに王様の捕虜となるよう頼み込んで妹の結婚式に参加し、王様が決めた刻限までにシラクスの町に戻ろうとしているのですが、途中で山賊に遭ったり川が氾濫したりと散々で、この儘では刻限に間に合いそうな気がしません。
私は町に帰った方が良いでしょうか。
それとも親友を見捨ててしまっても良いでしょうか。
(注:例題はフィクションであり、過去に頂いたご依頼を参考にしたものではありません)

【展開結果】

過去:隠者R
現在:ワンド6R
未来:ペンタクル6

※注:逆位置は『R』と表記しています。

【リーディング手順】

手順1 占いの内容を意識しながら『現状』に展開されたタロットをリーディングする

タロットの読み方も色々ありますが、私は『現状』→『過去』→『未来』の順で読んでいます。
『現状』に展開されたタロットにはお悩みの現在の状況・心境が「象徴・強調」されており、占いをする側もご依頼される方も「一番わかりやすい」からです。

リーディングに入る前に『ワンド6』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。
タロットカードを「よむ」為に』でも解説しておりますように、タロットに対する理解を深める為に「タロットに何が描かれているか」箇条書きをしてください。
メモをとるときは逆位置で出ていることは意識しなくて良いです。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もメモを取ってみてください。

『ワンド6』には
・オリーブの冠を被った人物が、オリーブの飾りをつけた棒(ワンド)を掲げ、凱旋しているかのように白馬に乗っている
・馬の傍には、5人の人が付き従うようについてきている
・馬には布が掛けられているかのように見える/馬がハリボテのように見える
が描かれています。

ご依頼の内容をとメモをしたタロットの象徴を見比べながら『ワンド6R』に描かれている象徴が何を暗喩しているのかを考えましょう。
慣れてくればご依頼の内容と象徴を見比べなくてもカードを見ただけで示唆を導き出せるようになりますが、練習段階では、このやり方が効果的です。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

オリーブは「勝利」の象徴だというのは皆さんもご存知かと思います。
オリーブの冠を被り、白馬に跨っている様子が描かれた『ワンド6』が「凱旋」「勝利」という示唆があるというのは、なんとなくおわかりかと思います。
『ワンド6』が逆位置で示されているのですから、ご依頼主様は「勝利出来ない」「凱旋出来ない」と感じているのかな、という「仮のリーディング」を導き出しておきます。
では、ご依頼主様はなぜ「勝利出来ない」「凱旋出来ない」と感じているのでしょう。
それは「王様が決めた刻限を守れそうにない」からですね。
ご依頼主様は「王様が決めた刻限に間に合うと思っていたのに、間に合いそうにない」という心境をリーディング出来ます。

次にオリーブのついたワンドを掲げ、白馬に乗った人物と、彼に付き従う人物が描かれているところに注目してみましょう。
白馬に乗った人がリーダーシップを取り、後の人は付き従っているようにも見えますよね。
では白馬に乗っているのは誰かですが、わからなかったら「占いに登場する人」をひとりずつ検討して「一番しっくりくる」人を選んでみましょう。
今回のご依頼の場合「ご依頼主様・ご依頼主様の友人・王様」の3人であり、ご依頼主様が街に帰還すると「リーダーシップ・イニシアチブ」を握るのはご依頼主様だ、というのはおわかりかと思います。
『ワンド6』が逆位置ですので「ご依頼主様がイニシアチブを取れない」即ち「今の儘では、王様の思うツボになってしまう(イニシアチブを取れない)かも」 という懸念をご依頼主様は抱いていると推察出来ます。
以上から『ワンド6R』が焦点をあてているのは「王様が決めた刻限に間に合いそうにない/今の儘では、王様の思うツボになってしまうかも」とリーディングして良いでしょう。

手順2 現状に展開されたタロットの原因を作った要因を、『過去』のタロットからリーディングする

『現状』に展開されたタロットカードをリーディングしましたら、次は『過去』に展開されたカードをリーディングします。
『過去』は『現状』を引き起こす要因を示しています。
要因、という書き方ですとわかりにくいかもしれませんので言い換えると「どうしてそうなったのか」を読めば良いわけです。

リーディングに入る前に『隠者』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。
メモをとるときは逆位置で出ていることは意識しなくて良いです。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もメモを取ってみてください。

『隠者』には
・山奥と思えるような雪の積もった場所
・フードを被った老人が、うつむき加減に立っている
・老人は左手に棒を、右手にカンテラを持っている
が描かれています。

メモを取りましたら『隠者R』に描かれている象徴が『現状』を引き起こす要因をどのように暗喩しているのかを考えましょう。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

山奥でカンテラを照らす老人に注目してみましょう。
『隠者』のタロットカードを占いとして読み解く時のポイントは「老人がカンテラを照らしているのは何故か」「『隠者』として象徴されているのは誰なのか」の2点です。

隠者は人も寄り付かないような場所で、カンテラを高く掲げていますが、これは「山の下」にいる人達に向かって「私はここにいる」とデモンストレーションをしています。
カンテラを照らしてデモンストレーションをしているのですから「誰かの存在が気になっているものの、自分から動かない(相手に行動をしてほしい)」心境・状況を暗喩しているわけですね。
今回のご依頼の中で「自分から動かない」のは王様なのですが、逆位置なので「自ら動いた」と読んで良いでしょう。
「自ら動いた」のはご依頼主様であり、「邪智暴虐な王様に腹を立て、直談判した」とリーディング出来ます。

皆様の中には『ご依頼主様が「王様が決めた刻限に間に合いそうにない」理由は山賊に遭ったとか、川が氾濫したという不可抗力が原因なのでは』と思う方もいらっしゃると思いますが、少なくとも『隠者R』から山賊に遭ったとか、川が氾濫したという不可抗力は読み取れません。
タロットとカウンセリングを組み合わせる人もいらっしゃるのは知っていますが「タロット占い」の部分は「カードから」読み取る事が大事だと私は考えています。

手順3 『未来』に展開されたタロットを『現状』『過去』に展開されたタロットを踏まえながら読む

『過去』のタロットをリーディングしたら『未来』のタロットをリーディングします。
『未来』というのは『過去』および『現在』の延長線にあります。
ですので『現状』および『過去』のリーディングを踏まえながら『未来』に展開された『ペンタクル6』をリーディングしましょう。

『未来』をリーディングする前に『過去』および『現在』のリーディングをおさらいしましょう。
『過去』に展開された『隠者R』は「邪智暴虐な王様に腹を立て、直談判した」
『現状』に展開された『ワンド6R』は「王様が決めた刻限に間に合いそうにない/今の儘では、王様の思うツボになってしまうかも」
でしたね。

『過去』と『現状』を要約すると、ご依頼主様は王様の態度に立腹して友人を人質に妹の結婚式に参加したものの、不慮のトラブルに遭遇し、この儘では約束を果たせそうになく、王様の思う通りになってしまいそうで、街に帰ろうか迷っていると推察出来ます。

リーディングに入る前に『ペンタクル6』にどのような象徴が描かれているかメモを取ります。
メモをとるときは逆位置で出ていることは意識しなくて良いです。
タロットに何が描かれているか分からない場合は、『タロットカードを「よむ」為に』やタロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もメモを取ってみてください。

『ペンタクル6』には
・左手に天秤を持ち、右手でお金を渡している人物
・お金を貰っている人と、お金を貰うのを待っている人
・大きな街
が描かれています。

次に『ペンタクル6』に描かれている象徴が『未来』をどのように暗喩しているのか『過去』『現状』を踏まえながら考えましょう。
示唆の導き出し方も『タロットカードを「よむ」為に』や、タロットの解説書、tarotnaviの『タロット解説』を参考にしながら考えてみてください。
以下に例を示しますが、例を読む前に皆様もどんな示唆が導き出されるか考えてみてください。

まずは『ペンタクル6』に3人の人物が描かれている事に注目してみましょう。
ご依頼にも「ご依頼主様、ご依頼主様のご友人、王様」の3人が登場しますね。
3人のうち誰が「お金をあげている人」なのかといえば「王様」だと考えるのが妥当でしょう。
そうすると、王様の前でひざまずいているのがご依頼主様と、ご依頼主様のご友人、となります。
『ペンタクル6』に描かれている「お金をあげている人」が「王様」だとしますと「背後にある街」は王様が治めているシラクスの街を象徴していると類推出来ます。

以上から、ご依頼主様はシラクスの街に戻り、王様の前にひざまずくのが良いと読んで良いでしょう。
更に『ペンタクル6』の代表的な示唆である「慈悲」を加え「ご依頼主様が街に戻れば、王様は慈悲の心を示すでしょう」とリーディング。
もう少しつけ加えるなら『ワンド6』のような凱旋、即ち自分の主張が正しいという態度を取らないで苦境を克服し街に帰還すれば王様の心は開くとつけ加えても良いでしょう。

手順4 「占いの文章」として纏める

『過去』『現在』『未来』をリーディングしましたら、ご依頼主様「占いの文章」としてお伝えする為の文章に纏めましょう。
占いの文章を作成する過程で、パッと閃くようなものがあったり、文章を変更したいな、と思ったら変更を検討しても良いと思います。
タロット占いを伝える時「どのようにリーディングしたのか」だけではなく「何故、そのようにリーディングをしたのか」の根拠を入れると「占いとしての説得力」が増すと思います。
また、リーディング時には『現在・過去・未来』の順にリーディングしましたが、ご依頼主様にお伝えする時の順番は「言葉(文章)としてわかりやすい順」に並び替えてください。

以下に例を示します。

--
ご依頼ありがとうございます。
過去に『隠者』の逆位置が出ております。
この札には山奥でカンテラを照らした老人が描かれておりますが、じっと身動きをしていない人物は、邪智暴虐と言われながらも態度を変えない王様を暗喩していると同時に、王様の邪智暴虐さをお知りになられたご依頼主様が、王様に直談判した事を示しております。
現在に『ワンド6』の逆位置が出ております。
この札には凱旋をする人たちが描かれているのですが、逆位置で示されていますので、ご依頼奴様が今の状況では当初思い描いていたような状況にならず王様の思うツボになってしまうと感じていらっしゃる事を示しております。
ご依頼主様がシラクスの街に戻った方が良いかですが未来のポジションに示された『ペンタクル6』に街が描かれていますので、街にお戻りになられた方が良いとタロットは告げております。
あなた様がシラクスの街に戻りましたなら、王様は今まで忘れていた慈悲の心を取り戻でしょう。

タロット占いのご依頼をお待ちしております

-

Copyright© TarotNavi , 2017 All Rights Reserved.