
ウェイトは『ペンタクル3』について、次のように書いています。
修道院で制作に励む彫刻家。
ペンタクルの8を描いた図案と比較しよう。
そこに描かれている見習い、あるいはアマチュアは報酬を受け取り、今まさに真剣に制作に取り組んでいるところだ。A sculptor at his work in a monastery. Compare the design which illustrates the Eight of Pentacles. The apprentice or amateur therein has received his reward and is now at work in earnest.
『ペンタクル3』では、修道院での制作、あるいは解説書によっては修復に携わる職人の姿が描かれています。
ウェイトがわざわざ『ペンタクル8』と比較するように述べていることを考えると、街から少し離れた場所で金貨に手を入れていた青年が、研鑽を重ね、やがて人から信頼される仕事を任されるようになった姿として読むこともできるでしょう。
日々の積み重ねは、ただ技術を磨くだけではありません。
「この人になら任せられる」という信頼も、同時に育てていきます。
どんなに上手くなっても、研鑽を続けること。
好奇心を失わず、手を動かし続けること。
『ペンタクル3』は、そんな持続する力が、やがて誰かに認められていくことを教えてくれるカードなのだと思います。
