タロットカードのどんなところが好きですか

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 質問

タロットカードのどんなところがお好きですか
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 回答
沢山ありすぎて絞れないのですけれど強いて挙げるなら以下の3つでしょうか・・・

謎だらけ

タロットカードには様々な魅力がありますが、私がもっとも興味関心があるのが「謎だらけ」という点にあります。
謎しかない、というと大げさになるかもしれませんけれど、とにかく謎が多い。

成立経緯が良く分からない

タロットが「いつ頃」作られたか、というのは実はあまり良く分かっていません。
私達が「タロットカード」として知っているカードは賭け事のカードとして1650年代にイタリア(あるいはフランス)で作られたものですけれど、そのカードの元となったのは15世紀半ばのヴィスコンティ・スフォルツアタロットという名で呼ばれているタロットカードです。

記録に残っているだけで言うならば『シャルル6世のタロット』と呼ばれるタロットも存在しますが、現在ではボルソ・デステというイタリア・フェラーラの領主が発注したエステ・タロットである、とされています。とはいえ『シャルル6世のタロット』ももしかしたら存在していた可能性は否定出来えません。

この他にも私達が知っているタロットとは違うものの占星術的要素が取り入れられたマンテーニャタロットやAEウェイトがタロットを作る時に参考にしたソラ・ブスカタロットなどユニークな絵・構成のタロットも存在しています。

タロットが、いつどのような経緯で作られたのかは様々な意見があります。
さすがに「エジプト起源説」を今でも言う人は少なくなりましたが、イスラム、インド、ヨーロッパなど諸説入り混じっているのも事実です。

またヴィスコンティ・スフォルツアタロットが登場してからマルセイユタロットが登場するまで200年近い年月が経過しているのですが、その間にタロット(あるいはタロットとして認識される札)がどのような進化を経てきたのか資料が殆どなく(ヨーロッパ各地の図書館・博物館に若干の資料は存在しているようですが、その殆どは非公開)「どのようにしてタロットが現在のような形になっていったのか」を知るのが困難な状況となっています。

図像の由来に分からないものがある

私達が知っているマルセイユタロットは1650年代以降に作成されました。
興味深い事に、1650年代に作成されたジャンノブレタロットに私達が「マルセイユタロット」として知っている図像に共通する描かれ方がされています。

ですが、例えば『月』のタロットカードのように私達がタロットの絵として馴染みが深い絵でありながらも「どうしてこのように描かれたのか」が判然としていないものもあります。

タロットカードには占星術的色合いの濃いカードが何枚か存在します。
タロットが魔術と深い関連性があるのではないか、と考えたのはエリファス・レヴィですが、人によっては「こじつけだ」という人もいますね。

タロットと魔術の関連性にはこじつけ・・・ぽいところもあるように感じますけれど、マルセイユタロットと古典占星術(※注)は関連性があると考えるのが妥当です。
(※注 私達が占星術として知っている現代占星術とは捉え方が若干異なります。詳細はタロットと占星術の照応で解説しています)

前述しましたようにマルセイユタロットは賭け事の道具として作られました。
にも関わらず、占星術のような要素が描かれていたり、図像学的に「ユニークな」ものが描かれた理由は判然としません。

エジプトと無関係な筈なのに、なぜかエジプトと縁がある

前述しましたようにタロットエジプト起源説というものがあります。
現在では、あまり支持されていないのですけれど、タロットとエジプトは「因縁浅からぬ関係」があることは事実です。

タロットエジプト起源説を唱えたのはクール・ド・ジェブランという考古学者であり、彼の原始世界でタロットはエジプト起源である、という説が唱えられたのが発端となっています。
なんでジェブランがこんな事を言ったかというと、当時のパリはちょっとしたエジプトブームが起きていたというのがあります。
数年後、エティヤが初のタロット占い本Manière de se récréer avec le jeu de cartes nommées tarotsを発表し、時を待たずしてフランス革命が起きたのも興味深いところ。

タロットとエジプトが邂逅するのはAEウェイトが所属していた黄金の夜明け団が魔術思想の中にエジプトを取り込んでいる、というものがあります。
その影響はウェイト版タロットの大アルカナの『戦車』にスフィンクスが描かれるなど、様々な形で影になり日向になりしながら私達の前に姿を現しているのです。

いろんな種類があって楽しい

タロットの楽しいところは、様々な種類がある点です。
去年初めてでもよく分かるタロットコレクション入門という小冊子を執筆するくらいにはタロットが「集まって」しまっている私ですが、世界には数千のタロットが存在しているとも言われ、その全容を把握することはとても難しいです。

前述しましたように、タロットは数百年の長い歴史があります。
その歴史の中で様々なデザインのタロットが生まれてきたのはある意味当然といえますが、図書館や美術館に保管されているタロットだけではなく、ネットなどで気軽に購入出来るタロットだけでも数百、数千という種類が存在し、増え続けているというのが面白い。

初めてでもよく分かるタロットコレクション入門の中で「タロットという枠組みをどのように表現しているか」と私は書きましたが、古今東西のクリエイターさんや魔術師・占い師などがそれぞれの世界観をタロットという世界の上に表現しているのです。
集めて愛でるだけでも楽しいですよ・・・

占いも出来るww

このように、どう考えても「楽しい」要素満載のタロットカードですが、なんと!占いも出来るんですねぇ!(某通販番組のノリでw)
前述しましたようにタロットは数百年の歴史があります。
ですが最初は婚礼を告知・公知するためのものであり、その後に賭け事の道具として使われ、占いの道具として使われるようになったのはフランス革命以降。
私達が現在「タロット占い」として知っている仕組みになったのは20世紀になるほんの少し前の事なのです。

タロットがなぜ「あたる」ように感じられるのか。
そもそも賭け事の為の道具だったのに・・・?
賭け事の道具でしかなかったカードが数奇な運命の果に魔術と出会い、そして占い札となって私達の眼の前にある。
その経緯を考えるだけでも楽しいですし、背景を探ってゆくと沢山の思想・知識を得ることになって楽しいですよ。

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