ブックレビュー:本物の魔女のブックガイド:「西の魔女が死んだ」編

本エントリは、2019年4月25日時点で魔術堂さんの購入特典として頒布されているWEN(Witchcraft Education Network)楠瀬さん編集・発行の『本物の魔女のブックガイド:「西の魔女が死んだ」編』(以下、「この冊子」と表記します)のレビューです。

尚、この冊子は数量が極めて少ないので、お早めの入手をお薦めしますが、「この冊子」を入手された方は、お読みになる前に『西の魔女が死んだ』を入手し、お読みになられることをお薦めします。
と言いますのもこの冊子は『西の魔女が死んだ』のネタバレ的な要素を含んでいるからです。

[amazonjs asin=”4101253323″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”西の魔女が死んだ (新潮文庫)”]

この冊子は『西の魔女が死んだ』の魔女要素の解説にとどまらず「魔女とは何か」を読み手と共に考え、そして『西の魔女が死んだ』に登場する「まいのおばあちゃん」のような「魔女」を目指すにはどのようにすれば良いのかを丁寧に解説された良質な小冊子となっています。

「魔女」を目指している方、あるいは「魔女」とはどのような存在であるのかに興味のある方は、是非お読みになられると良いでしょう。

■ 1章:「西の魔女が死んだ」と現代の魔女
『西の魔女が死んだ』に登場する「まいのおばあちゃん」は”魔女”としてどのような立ち位置になるのか、そもそも”魔女”とはどのような人を指すのかを解説しています。

■ 2章: 魔女の視点で読む「西の魔女が死んだ」
2章は”ペイガン魔女”である楠瀬さんの視点から『西の魔女が死んだ』に登場する魔女要素を詳細かつ分かりやすく解説されておられます。
大変に学びの多く、そして刺激を受ける構成で、「読書会」に参加しているような気持ちになりました。

■ 3章:「まいのおばあちゃん」のような魔女になるために
3章では『西の魔女』の解説から一歩離れ「ペイガン魔女であるということ」そして「まいのおばあちゃんのような魔女」になるということについて丁寧に解説されています。

この冊子は『西の魔女が死んだ』のブックレビューという体裁を取りながら
”あなたがなりたいのは、「まいのおばあちゃん」でしょうか?それとも、ウイッチクラフトを宗教的なものとして意識する神々の司祭・女司祭としての魔女でしょうか?”
という問いかけを放つ為の「装置」として機能しています。

魔女とは何か、あなたが魔女を目指すなら「ペイガン魔女」なのか「まいのおばあちゃんのような魔女」なのかを「正しく知る」為にも是非多くの方に読んでいただければ、と思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次