タロットカードを「よむ」為に

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『タロットの意味は覚えなくて良い』と良く言われます。
ですが、タロットカードを見て「ピン」と来るなら苦労しませんね。

このレシピではタロットカードに描かれた象徴を「よむ」為の私なりのやり方を紹介しています。
私なりのやり方ですので「こう読まなければならない」というルールを示している訳でも、他の方のリーディング手法を否定する意図もありません。
あくまでも「参考材料」としてご活用になられますよう、お願い致します。

※繰り返しになりますが『タロット占いは、カードに描かれている絵を見て感じとること』は大切ですから、毎日のように1枚引きをしたり、瞑想をしたりして直感力を磨いてください。
(瞑想については『タロット占いに意識を集中する為に瞑想や儀式を行いましょう』をご参照ください)

タロットを眺め「テーマ」を考える

タロットに描かれているのは絵であり、あなたの悩みの「答えそのもの」ではありません。
では、展開されたタロットをどのように「読めば」良いのでしょう。
考え方は様々ですけれど、私は「テーマ」を考えるのが良いと思っています。

これはどういう事か、と言いますと「どんな人が、何を、どんな場所で」行っているのか観察し、そこから読み取った事を「悩みの問題点=テーマ」として仮説してリーディングしてゆく、というものです。
例えば恋占いで『愚者』が出たら「崖っぷちに立ってて、ここから先に進むかどうかが鍵」なのかなあという感じでザックリ捉え、占いの内容と照らし合わせて考えてみる、みたいな感じです。

 

展開結果を眺める

タロットに慣れないうちは5分~10分、ある程度慣れても1分くらいは展開結果を「絵を見るように」眺めてみましょう。
眺めている間は気持ちをリラックスさせ「占いの結果」を考えたりしないほうが結果として「良いリーディング」に結びつきやすいです。
展開結果を眺めただけでリーディング出来るようになったらしめたものですが、技量が未熟だったり、集中力が「落ち」ているときなども参考になさっていただけると幸いです

タロットに描かれている「人物」「持ち物・道具」「背景」「動物」「神様」を箇条書きする

リーディングに入る前に、タロットに描かれている「人物」「持ち物・道具」「背景」「動物」「神様」を箇条書きしてください。
(描かれていない要素については書く必要はありません)

例えば『愚者』の札なら「豪華だけれどボロボロの服を着た青年、袋が結び付けられた棒、白い花(ユリ)、足元の崖、遠くに見える山、背後から照らす太陽、警告をするかのような白い犬」という感じです。
この作業は『カードに描かれている絵を見て感じとること』と一見真逆に思われがちですし、カードの観察に慣れてくると不要な作業のようにも思われるかもしれませんけれど「何が描かれているのか」を丁寧に観察する為の下準備として有効だと私は思っています。

箇条書きを終えたら、「タロットカードに描かれた象徴が占いの内容をどのように象徴・暗喩しているか」を以下の項目に従って観察してみてください。
展開されたタロットカードは「現状」や「障害」あるいは「気持ち」を「絵として」表現していると考えてみてください。

タロットに描かれている人物・神様は「どんな人(神様)か」

引いたカードを観察するときに最初に注目して頂きたいのはタロットに描かれている人物や神様です。
『ソード3・ワンド8・運命の輪』のように人物も神様も描かれていないタロットカードもありますが、描かれている人物や神様がどんな人・どんな神様かを見てください。

■チェックポイント1:人物と神様が描かれていたら、まず人物視点で考えてみる

殆どのタロットカードは神様(もしくは神様っぽい存在)、あるいは人物だけが描かれていますが『恋人』『法王』『悪魔』『太陽』『審判』のように「人物と神様」が描かれているタロットもあります。
人物と神様の両方が描かれている場合、まず「人物から見たらどういうふうに見えるのか・神様との関係はどのようなものか」を考えてみてください。

■チェックポイント2:大アルカナは「カードに描かれた言葉」、コートカードは「職位」にも注目

大アルカナは『愚者』『法王』のようにタロットの下に書かれた言葉もチェックしてみましょう。
ちょっとだけズルいやり方ですけれど「まるで『愚者』のよう」と考えただけでも読み解きのヒントとしても使えるかもしれません。

コートカードは「キング・クイーン・ナイト・ペイジ」という職位(役割・立場)に着目するのもアリです。
キングは「リーダー(+積極性)」クイーンは「リーダー(+受動性)」ナイトは「騎士(守る人)」、ペイジは「(ニュースなどを)触れて回る・待つ」

小アルカナは着ている服に特徴が出ていることもありますが例外もあるので次の項目の「何をしているのか・何を持っているのか」で判断することをお薦めします。

タロットに描かれている人物・神様は「何をしているか・何を持っているのか」

タロットに描かれた人物や神様は、様々な道具を持っています。
引いたタロットに描かれた人物や神様がどんな道具を持っていて、何をしている(どのようにしている)のかを占いの内容を踏まえながら、観察してください。
可能なら、タロットに描かれている人物や神様と同じポーズをしてみるのもお薦めです。

タロットに描かれている人物・神様は「どこにいるか」

タロットには背景が描かれているものが多いです。
占いの内容を踏まえながら、ひいたタロットに描かれた人物や神様が「どんな場所にいるのか、どんな雰囲気のある場所なのか」を観察してください。

タロットに描かれた風景は「荒涼とした山」だったり「実りの多い大地」だったり「大きなお城の前」だったり色々です。
彼らがどんな場所に立っているのか、そこはどんな雰囲気があるのかを観察し、書いてみてください。

特に「川・城(町)」が描かれているときは注意して観察致しましょう。
川を渡る前なのか、渡ってしまっているのか、城や町から出て来ているのか、向かっているのかを観察してください。
山も多くのタロットに描かれていますが、占いに組み込んで読むのは最初のうちは難しいかもしれません。

タロットに描かれている人物・神様は「何を考えていそうか」

占いの内容を踏まえながら、ひいたタロットに描かれている人物や神様の表情はどのように見るか、どんな雰囲気がするかを観察しましょう。
ウェイト版タロットの特徴は「表情が曖昧に描かれている」点にあります。
ある日は優しそうに見たのに、別の日に見ると物憂げに感じるかもしれませんね。

タロットに描かれている神様や人物を見て、描かれている神様や人物から感じる雰囲気をメモしてみてください。
「自由そう」「自信ありそう」「偉そう」「優しそう」「我慢してそう」というもので構いません。
あなたがタロットに描かれた人物や神様だとするならば、どんな事を考えたり、喋ったりするか、考えてみても良いかもしれません。

複数の登場人物や動物が描かれているときは関係性に着目する

『法王』や『恋人』、『ペンタクル3』や『ワンド5』のように、複数の人物や神様と人物、あるいは『愚者』や『力』のように動物が描かれているタロットもあります。
複数の人物や動物が描かれている場合はそれぞれの関係性を観察したり、立場を変えて観察したりしてみましょう。

速度感を観察してみる

タロットには『ワンド8』『ソードナイト』のように「早さ」を感じる札や『吊るされた男』のように「動いていない」ように感じる札もあります。
タロットから感じられる速度感が、占った人の心境や、状況変化の速さを示唆していることもあります。

『手前と奥(天と地)』、『右と左』を観察する

タロットの『手前と奥(天と地)』『右と左』を状況や心境の変化として捉えた場合、どのように読めるか観察しましょう。
タロットを解説する人によっては「奥が未来」「カードの上と下を分けて考える」と解説している方もいらっしゃいますが「どちらが過去か」に囚われず「状況や心境が変化している様子」を表しているのだ、と考えて観察すると幅が広がると思います。
『戦車』のように「奥が過去」になっている札や『ソード4』や『ソード9』のように判断が付きにくい札もあります。

「状況」と「心境」の読み分け方

スプレッドには「状況・心境・対策(障害)」のポジションが存在していて、読み分けが難しいというお話を頂いた事があります。
タロットから状況を読む時は「何をしているのか・どんなところにいるのか」に、心境を読むときは「どんな行動をしているのか、その理由は」に留意してみると良いでしょう。
また「あなた」と「周囲(気になる人・あなたの周りにいる人」は「その人が状況や相手をどう感じているか」に留意して読んでみると良いですよ。
ただ、これも例えば「彼の気持ちにナイト札が出たけれど、これはどう読めば」的な話も出てくるのである程度の柔軟さは要求されます。

逆位置の読み方について

タロットカードを使って占いをするときに難しいと思う事のひとつに「逆位置で出たときにどう読めばいいか」というものがあると思います。
個人的には「一旦正位置で読んでから、その内容が変化する」と考えるとわかりやすいかな、と思います。
人によっては「逆位置は悪い意味」と仰っている方もいらっしゃいますけれど、個人的には必ずしも逆位置イコール悪い意味、とまでは考えていません。
逆位置に対する考え方はQ&Aの『「逆位置を取る・取らない」とはどういう事ですか?』でも解説していますけれど、ちょっと難しいですよね。

なので、最初のうちは「正位置の解釈が弱まる」「正位置の解釈に関連する事項に注意をする」のいずれかを採用してみましょう。
このように書きますと「正位置のときでも対策のポジションに出たら注意として読むのでは」「対策のポジションに、逆位置で出たときはどう読めば良いですか」というご質問が出ると思いますので、補足しておきますと、対策や注意として逆位置を読むときは、正位置の解釈より「強めの示唆」として出ていると考えてみると良いと思います。
と言ってもこれもルール的なものではなく、ご自身が占いをしたり1枚引きをする中で経験をとおして理解するのが良いと思います。

コートカードについて

コートカードの読み方も、原則は他のカードと同じで良いと思います。
ですがそれだと読みにくいと感じる方は『コートカード』でも触れている「エレメントをどのように扱っているか」「コートカードが担っている役割は何か」「コートカードの持つ「2つのエレメント」に注目する」「コートカードが立っている場所・状況に注目する」の4点に注目してみてください。(詳細は『コートカード』をご参照ください)

もう一度タロットの全体を眺めてみる

タロットを観察するときのポイントは「カードの全体を見るようにしたり、細部を丁寧に見たりする」事にあります。
これは複数枚のタロットを使った場合でも同じです。
「ひいたタロットは占いの為に紡がれた絵物語」 として考え、イメージを掴み取ってみてください。

本やネットのタロット解説を参考にする

どうしても分からないときは本やネットの解説を参考にするのも方法です。
ですが「タロットの本や解説を読む前に考えてから参考にする」事を忘れないようにしましょう。

タロットの本や解説サイトを読む時も「占い上の意味」だけを拾い読みするのではなく「占い上の意味はどのようにして読んだのか」がなんとなくでもわかる解説が掲載されている本を購入することをおすすめします。
「占い上の意味」だけしか載っていない本が役に立たないとか参考にならない、という事ではありませんが「学ぶ」という視点に立つならば、まずはタロットの解説が行われている本を参考にすると占い上の意味だけが掲載されている本からも学びを得やすいと思いますよ。

複数枚展開したときのリーディングポイント

複数枚展開したときのリーディングポイントを補足致します。。
リーディングポイントを参考にしながら展開した結果が「ひとつの物語」となるよう、リーディングなさってみてください。

大アルカナがどの場所に出ているか

多くのタロット占い師が指摘しているように、大アルカナが出ている場所を重視したリーディングを試みてみましょう。
とはいえ『対策』『結果』のようなポジションに大アルカナが出ない場合、大アルカナを重視し、『対策』や『結果』を重視しなくて良いかは議論の別れるところかなと思います。
個人的には大アルカナを重視しつつも『対策』『結果』を読み取ってゆくのが落としどころかなと思っています。

小アルカナのスート・数字の偏り具合

小アルカナのスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)に偏り具合は無いでしょうか。
「恋愛なのに『カップ』が出ていない」という見方も出来なくはありませんが、どちらかというと「多く出ているスートはどれか」をチェックすると良いと思います。
数字の偏り具合についてもチェックしても良いかもしれません。
1を「はじまり」、10を「完成・ゴール」と見なして「どの付近の数字が多いか」「どのポジションにどの数字の札が展開しているか」で、ザックリとした流れを掴むという手法です

類似する象徴が出ているか

ウェイト版タロットには「川」や「橋」、「山」などが複数のタロットに描かれています。
展開されたカードに同じ象徴が出ている時にリーディングに入れてみると別の視点が生まれることがあります
(必須ではありませんし、ウェイト版以外のタロットでは使いにくいリーディングテクニックです)


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