【概要】
『カップキング』のタロットカードがもつイメージは”別け隔てない愛”です。
言ってみれば「誰にでも優しい人、寛容な人物」です。
左手に短い笏、右手にカップを持っています。
『カップキング』の玉座は海の上に据えられており、彼の背後の一方には船が、もう一方には魚(イルカ)が跳ねています。
【ディテール解説】
●海上にある玉座に座る水の王
『カップキング』は水から分離されたかのように見える台座の上に据えられた玉座に座っています。
左手にカップを、右手に笏を持っていますが、彼の眼差しは遠くを見つめています。
キングという立場であることから「誰にでも優しい人・寛容な人」という示唆が導き出される事も多いようです。
●船とイルカ
『カップキング』の後ろには魚が跳ね、船が行き交っています。
ウェイトはイルカと書いていますが、描かれているのは魚として説明される事が多いようですね。
描かれている魚(もしくはイルカ)は『カップペイジ』のカップから顔を覗かせている魚に似ていますね。
魚はキリスト教の象徴だとも言われることから『カップキング』が宗教的な(信仰心の篤い)人物の象徴である、という占い師もいます。
船は交易船である説が主流ですが、人によってはキリスト教の象徴である、という人もいます。
●カップキングの人物像
40代以降の男性、あるいは誰にでも優しく接する人物として出る傾向があります。
玉座に座っていることから、自分の気持ちを積極的にいう人ではない傾向があります
物腰が柔らかく、親切だけれど、自分の事をどう思っているのかわからない・・・というような感じでしょうか。
『カップキング』をエレメントとして捉えると「カップ=水」と「キング=火」の要素を兼ね備えています。
彼の心の中には強い情熱がありますが、愛を司る王としての役割を果たそうとしているように見えます。
【解釈の例ー正位置 】
状況:信頼できる・顔が広い・誰にでも優しい
心境:寛大・心が広い・懐が深い
対策:相手を受け入れる・相手に優しくする
【解釈の例ー逆位置 】
状況:心が狭い・ずる賢い・信用できない
心境:不誠実・不公平・いい加減
対策:お節介にならないよう・押しつけないように