タロット占いをはじめるにあたって、用意しておいたほうが良いものをご紹介します。
料理をするために包丁やまな板を揃えるのと同じように、タロット占いをするための「道具」も準備しましょう。
おすすめしたいタロットカード
タロットカード占いをする為に、タロットカードを購入しましょう。
タロットカードには沢山の種類があります。
ネット通販を見たり、タロットフェアなどに出かけ、直感的にお好きなカードを購入するのが良いと思いますけれど、タロットの本として入手出来る書籍や、『タロットリーディングレシピ』に書いた記事を最大限活かす為に「ウェイト版タロット」を購入することをお薦めします。
『ウェイト版タロット』と言っても様々なものがあり、偽物も多く出回っております。
以下にお薦めのウェイト版タロットを3つ(本当はもっとありますけれど)紹介しておきます。
Rider-Waite Tarot Deck
「ライダー版」とも呼ばれるウェイト版タロット。
ライダーというのは人の名前ではなく、ロンドンに存在していた出版社の名前です。
裏側がチェックで味気ないですが、毎日のように使っていますとしょっちゅう買い替えることになりますから、安定供給されているこちらをお薦めしたいです。
Radiant Rider Waite Tarot
ライダー版ウェイトタロットより発色が強いです。
「こちらのほうが好き」という方も多いですね。
Smith-Waite Tarot in a Tin
缶入りでサイズの小さいウェイト版タロット。
ウェイト版100周年を記念して作成されたタロットを小型化したもので、ライダー版ウェイトタロットよりくすんだ発色となっています。
手の小さい人でも扱いやすく、缶入りなので、持ち運びにも便利です。
タロットクロス
タロット占いをする時は、占い専用の布をお使いになることをお薦めします。
勿論、テーブルや床の上で直接占っても構いませんけれど「場を清める・専用の場所を作る」事で気持ちを切り替えやすいという効果が期待出来ます。
タロットクロスは、タロット専用クロスとして販売されているものでなくても、縦横50センチ以上の大きさがあれば良いでしょう。
気に入った布を使って個性を出すのも良いと思いますけれど、刺繍が入っているものはカードを引っ掛ける事がありますので注意なさってください。
「タロットクロスを紹介して欲しい」というご意見を頂きましたので、こちらを紹介致します。
滑り止め付きなのとタロットをしまう袋もついているので良いですよ。
タロットをしまうための袋、あるいは箱
タロットカードは紙や鉄の箱に入っていますが、紙箱の場合、タロットポーチと呼ばれる袋、もしくはタロットボックスと呼ばれる箱を購入しましょう。
タロットボックスは大きく、価格も高いですので、購入をするなら慎重に検討なさってください。
タロットをやっているとなぜかタロットカードが増えるので(笑)そのことを考えたらタロットポーチのほうが良いかもしれません。
タロット日記をつけるためのノート
タロット占いは西洋魔術のひとつです。
魔術を行った結果を書き留めておくことは非常に重要な事とされていますので、ノートは是非購入してください。
「私は占いをしたいのであって魔術を覚えたいわけではない」と言う人もいるかもしれませんがタロットを使って行った事やその日起きた事を書き留める作業はタロットを理解する上で重要な作業です。
一見地味で何の効果もないように見えるこの作業を継続することが、結果としてタロット占いのスキルを向上させる為の重要な要素となります。
ノートは何を使っても構いませんけれど「書き心地の良いノート」が良いと思います。
ここ暫く愛用しているのがコクヨさんの『 スマートキャンパスノート』
価格の割に書き心地が良いので、是非試してみてください
10冊纏めて購入し、10冊使い切るまで続けたら、リーディング力は伸びること請け合い。
紙のノートではなく、ブログやEvernoteを使っても良いです。
一人では継続しにくいとお考えなら私が管理人をしているmixiの『タロットコミュニティ』に「今日の一枚」というスレッドを用意していますので、そちらをご利用になられてください。
タロット占いの本
私がブックレビューの「初心者向」として紹介している中から2、3冊を購入することをお薦めします。
選べない、という方は『タロットを独学で勉強したいので、お薦めの本を教えてください。』でお薦めの本を紹介していますので参考にしてください。
紹介している本はあくまでも「参考」として活用する事をお薦めします。
本に書かれている事が間違っている、というのではなく、本というのは参考として活用するのがベストだ、ということです。
尚、当TarotNaviでもタロットの解説を掲載していますので、書籍と一緒に活用してくださいますと嬉しいです。
比較用タロット
ある程度勉強が進んでからでも構いませんけれど、お好みの絵柄のタロットカードを入手してみましょう。
ウェイト版に準拠しているほうが良いですけれど、必ずしもウェイト版に拘らず、パッとみて「これかな」というカードを購入し、ウェイト版タロットと比較をしてみてください。
複数のタロットカードを見比べる事により「何が描かれているのか」を見る幅が広がるからです。
私も『モーガングリアタロット』や『アルケミアタロット』を購入してからタロット占いの力量が「ぐっ」とあがったことを実感しています。
その他の道具について
タロットの講座によっては、聖別・浄化の為のお香や水晶、魔術道具などの購入を薦めるところもあると聞いておりますが「絶対に必要」かというとそうでもないと思っています。
私は自分自身の気持ちを引き締める為に信用のおけるお店から天然水晶や浄化用のさざれ石を買い求めていますが、決して安い買い物ではありませんので、ご予算によってお決めになられるのが良いでしょう。
特にお香に関してはご自身やご家族が煙が苦手な場合であっても絶対にやらなくてはならない、というものでもありません。
WEバトラー著『魔法修行』の中でも”香は是非とも必要なものではない(P27)”と書かれている事をつけ加えておきます。
タロット占いを練習する上でのガイドライン
『タロットリーディング』を使いながら、タロットの練習する上でのガイドラインをあげておきます。
あくまでも「ガイドライン」であって、守らなければならないルールではない、ということはご理解ください。
ウェイト版タロットで練習をしましょう。
タロット初心者の方はウェイト版タロット、あるいはウェイト版タロットに準拠したタロットで練習をすることをおすすめします。
他のタロットで練習してはならない、ということではありませんが「タロットの本」として出版されている書籍の殆どがウェイト版タロットですので、勉強しやすいからです。
勿論、ウェイト版タロット以外で勉強してはならない、ということではありません。
人によっては「このタロットで学びたい、練習したい」という方もいらっしゃると思います。
そういうお気持ちを否定している訳ではないことをご理解ください。
78枚全てを使いましょう。
『リーディングレシピ』では78枚のタロットカード、全てを使うことをおすすめします。
あなたが気に入っているタロットは、もしかしたら22枚、大アルカナだけのものかもしれません。
あるいは「自信がないので、大アルカナだけでやりたい」という方もいらっしゃるかもしれません。
そういう方は大アルカナだけでも構いませんけれど「できれば」78枚全てのカードを使って占いの練習をする機会を作ってください。
特に「自信がないから・初心者だから」という理由で大アルカナだけで練習をされている方は78枚全てで練習してみることを、おすすめします。
逆位置をおそれない。
タロットリーディングには、いくつか「難しい」ポイントがありますが、そのひとつに「逆位置」が挙げられます。
『「逆位置を取らない」とはどういうことですか』でも言及していますが「まず正位置で解釈を行い、流れを意識しながら適宜逆位置として読むならどう読めるか」という手順で読むと良いでしょう。
以下にメアリー・K・グリアー先生の『タロットワークブック』P87に紹介されている「逆位置の変化の例」をあげますのでご参考になられてください。
・正位置の解釈が弱くなる、否定される
・正位置の解釈が障害となっている、障害となっていた
・正位置の解釈が訪れていない、過ぎ去った
・正位置の解釈を誤用している
・正位置の解釈に気づいていない、気付くべき