目次
【概要】
『ソード10』のタロットカードが持つイメージは”明けない夜はない”です。
今は苦難の底にあったとしても「遠くに見える夜明け」を信じると良いでしょう。
10本の剣が背中に突き刺さり、地面に倒れた人物が描かれています。
彼の表情はこちらから伺い知ることは出来ません。
彼の目の前には海が広がり、遠くに青い大地が広がっています。
空は真っ暗ですが、地平線は黄色く光り、夜明けが近いことを物語っています。
【ディテール解説】
●背中に剣を突き立てられた人物
背中に剣を突き立てられた人物が向こうを向いて倒れています。
彼の身体から血のようなものは流れていないものの、沢山の剣が刺さっていて息も絶え絶えのように見えます。
●黄色に輝く地平線
夜空は暗く暗雲が立ちこめていますが、地平線が明るく輝いているのが見えます。
つまり「夜明けは近い」ということです。
この儘じっと身動きをせず、夜明けを待てば新しい展開が開けるのかもしれません。
●青い大地
彼が目を向けている方向には波の立っていない湖があり、湖の向こうには青く塗られた大地が見えます。
青く塗られた大地は『ソード6』『死神』『月』にも描かれているように「未知の場所(=黄泉の国)」であり、可能性が残されていることを暗示していると読むことができるでしょう。
●凪いだ海
心境を示唆する海は凪いでおり、気持ちが落ち着いている事を示唆しています。
●過剰な/厳しさ
小アルカナの「10」に共通する示唆は「終結・過剰」です。
これにソードの示唆である「思考(知性)・冷静さ・厳しさ」を組み合わせると「過剰な厳しさ」というように読めるでしょう。
【解釈の例ー正位置 】
状況:大ダメージ・立ち直れない・どん底
心境:苦痛・絶望・かすかな希望
対策:「夜明け」を信じる・今が「底」
【解釈の例ー逆位置 】
状況:状況の改善・膠着状態から抜け出す・危機からの脱出
心境:回復・救済・好転 (但しいずれも一時的なもの)
対策:無理に動かない・困難に耐える