●ポジション
①核心(これは彼を覆う)
質問の中心点、もしくは現在の状況を示します。
②障害(これは彼を横切る)
質問に対する障害、あるいは乗り越えるべきことを示します。
③目的・理想・達成(これは彼の上にある)
質問者(注)の目的・理想、達成可能なこと
④問題の基礎(これは彼の下にある)
既に現実となっていること、問題の出発点を示します。
⑤近い過去(これは彼の後ろにある)
つい最近終わった、あるいは終わりかけている事を示します。
⑥未来(これは彼の前にある)
質問の未来を示します。
⑦あなた(彼が恐れているもの)
質問者(注)が質問をどのように感じ、あるいは恐れているかを示します。
⑧周囲(家族の意見)
質問者(注)を第三者視点で見たとき、あるいは相手の気持ちを示します。
⑨期待とおそれ(彼の希望)
質問者(注)が質問に対して望んでいること。あるいは不安。
⑩最終結果
●解説
ケルト十字には、様々な配置方法がありますが、此処ではウェイトがThe Pictorial Key to the Tarotで紹介している展開方法を紹介します。
(※私が良く用いるケルト十字は『ケルト十字スプレッド(2)』で紹介しています)
ウェイトはケルト十字を紹介するにあたって「AN ANCIENT CELTIC METHOD OF DIVINATION(古代ケルトの占い技法)」といかにも昔からある占い技法であるかのように紹介していますが、実際にはウェイトが考案した展開法です。
自分の人生がこれからどうなるだろう、という内容を占うのに向いていますが、恋愛運や仕事運など万能に占う事のできる展開方法の1つでもありますので、覚えておいて損はないと思います。
(注)ケルト十字における「質問者」について
恋愛系の相談で「彼の気持ち」をリーディングしようとして、ケルト十字を使い「質問者」の項目を「彼(相手)」に当てはめて占っている方がいますが、厳密には「質問をする人」に対してタロットは展開されるものだ、という事を理解してください。
勿論、場合によっては「質問者」のポジションを「彼(相手)」として読める事はありますけれど、原則はそうではない、という事を理解したほうが良いと思います。