ケルト十字法大辞典|鏡リュウジ著

この本は【初心者向】です。
ケルト十字スプレッドには10のポジションがありますが「現状に『○○』のカードが出たら」というリーディング例が「78枚すべて」書かれています。

タロットリーディングが不慣れで本が手離せない人はもとより、解釈に詰まった、言葉が出てこないとき「アンチョコ」のひとつとして使うことが出来るでしょうし、リーディング実例も4例掲載されていますので、ワークショップに参加しているような感じで使うことも出来るでしょう。

書籍の構成は、広告の後にご紹介します。

はじめに

本編に入る前のイントロダクションですが『タロット占いは「カードの意味」と「場の意味」の掛け合わせ』や『「ケルト十字」の元型的意味』など読み応え十分なコラムに溢れていて読み物としても面白く読むことが出来るでしょう。

本書で取り上げられている配置法は『①現状 ②試練 ③目標 ④原因 ⑤過去 ⑥未来 ⑦本音 ⑧周囲 ⑨将来の気持ち ⑩結果』です。

本書以外の置き方もありますが、まずは、この本で扱われている置き方にならって「どう読むか」を学び、他の置き方になったら解釈がどう変わってゆくかについてはご自身で学ばれると良いでしょう。

Part1.  ケルト十字法大辞典

Part1は、本書のメインとも呼べるパートです。

本編に入る前に『ケルト十字法で占う前に』『タロット・リーディング 基本の手順』『タロット十字法の10のポジション』『10枚のカードをすべて均等に読む必要はない』というコラムがあり、こちらも必読です。

冒頭でご紹介しましたようにケルト十字スプレッドの10のポジションに対し78枚全て、すなわち780もの解釈が掲載されています。
そのボリュームだけでも圧倒されますが、個人的に見どころだと感じているのは、各ポジションに対し読み解きの為のヒントが3つずつ書かれている点です。

ケルト十字スプレッドに苦手意識を持っている人はもとより、読めている人も「鏡さんが、それぞれのポジションに対し、どんなヒントを示すか」を知ることが出来るでしょう。この「ヒント」を参考にすることでリーディングの幅が広がってゆくようにも感じます。

①では、それぞれのポジションに対するアドバイス的な文章が添えられていて、ここもよみどころのひとつとなっています。
②では、それぞれのポジションに対し78枚のカードのリーディング例が示されています。解釈はすべて正位置ではありますが、言葉に詰まったときの参考となるでしょう。

各ポジションの締めくくりに10のコラムがあり、こちらもお薦めです。

Part2. 実践ケルト十字法・リーディング

Part2では、鏡さんが「仕事・恋愛・住居・老後」の4つの悩みに対し、実際に占っている様子が掲載されています。
対話形式で進んでゆく占いは、鏡さんの鑑定を間近で見ているかのようなライブ感がありますし、初心者さんでなくても参考になるところが多いと思います。

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