この本は【参考書籍】です。
一般書店での入手は困難な状況にあり「古書」扱いとなっております。
本書でタロット画像として使われているのは『カグリヨストロのタロット』および『スカピーニのタロット』です。
(いずれも入手困難なタロットです)
「正義」が8「力」が11、小アルカナが絵札ではない、いわゆるマルセイユ系配列でありながら、解釈は木星王先生独自のもの、という印象を受けます。
第2章「事前の準備とタロット儀式」では、聖別として香を炊く、キャンドルをともす、旧約聖書詩篇51を唱える、といった項目が紹介されていますが、これらは恐らく木星王先生独自の考えによるものではないか、というように感じます。
少なくとも『黄金の夜明け団魔術全書』には紹介されていない行為であり「やりたいと思う方はどうぞご自由に」と思いますが、やらなかったらどうにかなるか、ということは無いように思います。
第10章「タロットの応用」には大アルカナ・小アルカナの時期の占い方が掲載されていますが『黄金の夜明け団魔術全書』に紹介のある方式でも、過去の木星王先生の著作に掲載されているパピュスやホイ・ポロイ版による年月の出し方とも相違しています。
とはいえ「サイキックスプレッド」他、幾つかの(恐らく)オリジナルと思われる展開法が掲載されている事、および第3章の『タロットのトレーニング』は参考になりましたので、読む機会がありましたら一読されても良いかな、と感じました。
ポチップ