この本は【参考書籍】です。
と言いますのも『スグヨミフレンドリータロット』を改稿した『いますぐ深読みできるフレンドリータロット』が出版されているからです。
以下は『スグヨミフレンドリータロット』のレビューとしてご参照ください。
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ホラリー占星術の第一人者として知られるいけだ笑み先生が執筆をされていらっしゃいます。
160Pで2100円と「高いかな?」と思わなくもありませんし、一部内容に問題があると思える箇所もあるものの、タロット入門者にお薦め出来る一冊といえるでしょう。
大アルカナは左ページに絵と正逆のキーワード(示唆)を、右ページに物語風の解説を掲載し、小アルカナはスートごとに「~の物語」として解説をした後に1ページに2つずつキーワードを掲載するという形式を採用しています。
紹介されているスプレッドはケルト十字、ホロスコープ(キーカードを置かない12枚展開方式)の他にいけだ先生が考案されたホラリースプレッドと命名された5枚展開およびホラリースプレッドを2~3組展開するアルタナティブスプレッドが紹介されています。
個人的には『アルタナティブスプレッド』は大変愛用しております。
この本の見所はコートカードを2枚引いての240パターンの相性占いだといえます。
ただ、対面の場合、この本を読みながらという訳にもいかないでしょうし、メール占いの場合でもご依頼主様もこの本を持っているかもしれませんから、どちらかというとセルフリーディングに向いているかもしれないですね。
大まかな内容で言うならば初心者の方に推奨したい一冊なのですが、一箇所だけ個人的にとても残念な箇所があります。
それはP120で「同じ質問を何度しても良いか?」という質問に「良い」とお答えになられているからです。
この事について、いけだ先生は
質問が明確にあるということは、問題の80%は解決されているのです。質問には必ず何通りかの答のいずれかを望んだり恐れたりしています。よりよいイメージを示してくれるカードが出れば、それに載っかれば、霧が晴れるように問題は解決するでしょう
とお書きになられていらっしゃいます。
先生がお書きになられているように何回か占った結果を見て「霧が晴れ」るなら、問題はないと思うんですね。
でも実際には霧が晴れるどころか同じ内容で何回も占いをして不安を増幅させる人がいるのも事実です。
「占う人」個人に帰結する部分であるとはいえ、書籍という多数の人が目に触れる媒体ですので微妙に感じました。