タロット 基本のリーディング大全 |アンソニー・ルイス著

この本は【中級者向】です。
『完全版 タロット事典 』をはじめ、数多くの占い本が邦訳されているアンソニー・ルイス先生による書籍です。
タロット初心者の方にお薦めしたい内容が豊富な一方で、数秘術や占星術照応にウェイトが言っていることと異なっている部分があるので「中級者向けとさせて頂きました。

※この書籍はKindleでも販売されていますが、Kindleに非対応のページが多い為、紙の本で購入することをおすすめします。

おすすめのポイント

☆タロット初心者に向けたアドバイスが豊富
CHAPTER2『スプレッドで占う カードの扱い方と6つのスプレッド』には
・デッキの選び方
・カードのお手入れ
・瞑想的なシャッフルから始めよう
・シャッフル中に飛び出すカード
・タロットノートの作成
・1カードスプレッド
・3カードスプレッド
・5カードスプレッド
・ホロスコープスプレッド
・12か月スプレッド
・ケルト十字スプレッド
・シグニフィケーターカードの選び方
・逆位置のカードの読み方のコツ
と、タロット初心者なら疑問に持つであろうことを丁寧に解説してくださっています。

☆正位置、逆位置の解釈例が豊富
大アルカナ、小アルカナともに正位置、逆位置ごとに『キーワード&フレーズ』『状況とアドバイス』『人』の解釈の例を提示しています。

残念なポイント

☆数秘術をリーディングに加えている
『CHAPTER3』でケルト十字スプレッドのリーディング実例が紹介されていますが、この中で『番号のついたカードの数字をすべて足し、その合計が数秘術的な桁数(1~10)かマスターナンバー(11か22)になるまで足していく』方法が紹介されていますが、ウェイト自身が「小アルカナは数秘術と関連がない」と言及していることからも、この技法は少なくとも初心者のうちは積極的に取り入れないほうが良いでしょう。

☆占星術照応がウェイトのものと異なる
『追記A』で「占星術とタロット」という解説が行われていますが『愚者』が天王星、『吊るされた男』が海王星、『審判』が冥王星に照応されていますが、ウェイト版タロットが作られた1909年のタイミングでは冥王星は発見されていなかったこと、そしてウェイトが所属していた黄金の夜明け団では天王星、海王星、冥王星とタロットを結びつけていなかったことを理解したうえで「使うか使わないか」の判断をする必要があるでしょう。

☆Kindle非対応のページがとても多い
私はKindle版を購入したのですが、Kindle非対応のページが多く「とても読みにくい」という印象を持ちました。書籍コンテンツの質とは無関係の部分とはいえ、残念に感じました。

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