この本は【初心者向】です。
本書は後発本であるが故に「損をしている」部分が多いかな、というのが読んでの感想です。
ユニバーサルウェイト版の色という他の書籍では見かけない切り口で記述されているが故に、ネガティブな意見を持たれているように感じますが、著者の売りである「色」の部分を無視すればタロット解説書としては安い部類ですし、2冊目・3冊目の候補の一つとして考えても良いと思います。
本書の構成は大小アルカナそれぞれ2ページずつを割き、解説を行い、キーワードを数個上げた上で更に読み方の例を「出会い・交際・仕事・人間関係」の4項目に分けて正逆それぞれ上げています。
大アルカナには『ゴールデン・ドーンによる●●(カードの名称)の「鍵」』として名称・占星術・ヘブライ語・アロマの照応が、小アルカナには「カードの意味の譜系」としてグランドエティヤの正逆の意味+ゴールデンドーンの照応が記述されています。
読み方の一例に関しては『魔術師』の出会いの項目を例に取るならば「知的で尊敬できるような人との出会いがありそうです」のように、解釈が文章であること、それぞれの解釈に★がつけられているのですけれど、★がどのような基準でつけられているのかが不明瞭であること(たとえば『魔術師』の場合「仕事」が★5つなのですが、占目によって解釈が異なりますよという趣旨で四項目掲載しているように思えるのに、★という比重をつけた理由が良くわからない)、解説が縦書であるのに対して解釈が横書きで読みづらいという欠点が挙げられます。
本書の売りである「色」についてですが、ナハボ族の話は誤解を招くだけかな、と思いました
ポチップ