【概要】
『ペンタクルエース』のタロットカードが持つイメージは”現実・価値のスタート”です。
手入れされた生け垣の向こうに向かってスタートするかが問われています。
雲から右向きに手が出ており、ペンタクルを支えています。
手の下には良く手入れされた庭園が広がり、アーチ状の門の向こうには山が見えます。
【ディテール解説】
●ペンタクルを支える雲から出た手
雲から突き出した手が「ペンタクル」を支えています。
ペンタクルは日本語にすると五芒星であり、元素としての「地」であると同時に魔術的な要素も此処に入っている事を示しています。
また、すべてのエースカードの手は光輝いています。
これはエースカードが「高きところ」からもたらされた(顕現した)事を示唆していると言われています。
●手入れされた生け垣・遠くに見える山
大地には、よく手入れされた生け垣が見えます。
門の向こうには山が広がり、その気になれば生け垣の向こうに行くことも出来るように見えます
庭園は、この場所が人の手によって整えられた場所であることを示しており、門の向こうに山が見えることから、この場所は完成されているように見えるけれど、とどまる場所ではない、という暗示として読まれることがあります。
●価値が/生まれる
小アルカナの「エース」に共通する示唆は「はじまり・うまれる」です。
言ってみれば「かたまり」のようなもので、エネルギーとしては強いけれど確認することは出来ないかもしれません。
これにペンタクルの示唆である「価値・現実・仕事」を組み合わせると「価値が生まれる」というように読むことが出来ます。
【解釈の例ー正位置 】
状況:仕事をはじめる・仕事関係で知り合う・稼ぎはじめる
心境:精神的、金銭的満足・気持ちの安定・実現する
対策:成功を期待して努力する時・幸福は手の中にあるかもしれない
【解釈の例ー逆位置 】
状況:お金に纏わる問題・守銭奴・大事なものを失う
心境:ゆとりがない・心がない・金銭感覚のズレ
対策:目先の利益にとらわれない・気持ちに余裕をもつ