【概要】
『ペンタクル8』のタロットカードが持つイメージは”自己研鑽”です。
彼が町から遠い場所で金貨に手を入れている理由を考えて見るのも面白いかもしれません。
街から遠く離れた場所で、ペンタクルに手を入れている人物が描かれています。
彼の目の前には、仕上げられたペンタクルが飾られています。
【ディテール解説】
●ペンタクルを彫刻する人物
街から離れた場所で、ペンタクルを彫刻する人物が描かれています。
ウェイトは『ペンタクル3』で『ペンタクル8』と比較するように、と書いています。
『ペンタクル3』で熟練の腕を見せながら尚研鑽を続けていると読む人と、『ペンタクル8』で研鑽をした人が熟練工となって『ペンタクル3』のように信頼される立場になった、と言う意見に分かれています。
●飾られているペンタクル
ウェイトは「トロフィーのように」ペンタクルが飾られている、と説明しています。
ですがペンタクルの大きさはバラバラなようにも見えますね。
彼はペンタクルがバラバラであることに気づいているのでしょうか。
それとも気づかない儘「トロフィーのように」飾っているのでしょうか。
●遠くに見える街
遠くに街があり、細い道がこちらまで伸びています。
彼は街から遠い場所で研鑽を行うのは研鑽している姿を見られたくないからでしょうか、それとも街は彼が腕を磨いた後に向かう場所なのでしょうか。
●仕事への/反響
小アルカナの「8」に共通する示唆は「反響・動き」です。
これにペンタクルの示唆である「価値・現実・仕事」を組み合わせると「仕事への反響」となります。
彼の技能に対する評価は、自らが決めるものではなく「遠くの街」に住む人達なのだということを暗喩しているようにも感じます。
【解釈の例ー正位置 】
状況:研鑽・努力・技術の習得
心境:真面目・未熟さを感じる・熱中
対策:努力をする時期・目標をたてる
【解釈の例ー逆位置 】
状況:手抜き・ごまかす・努力の放棄
心境:うぬぼれ・見栄・怠慢
対策:目的を見失わないように・情熱を取り戻す