タロットにおいて「エレメント」と表現する場合「四大元素」の事を指します。
他にも五大元素(木火土金水)などがありますね。
四大元素とは「火・水・風・地」であり、錬金術に由来しているとされています。
ウェイト・スミス・タロットには描かれていませんが、エレメント記号が描かれているタロットカードもあります。
(上の図は四大元素の記号です)
以下に小アルカナとエレメントの関係性および「占い上でのエレメントの捉え方の代表例」を簡単に記載致します。
ワンド=火/積極性・能動性
小アルカナの「ワンド」は火(Fire)に照応しています。
日本のタロット解説書では「棒」と表記されることもあります。
火はもっとも原始的なエネルギーであり、ワンドは人類が最初に手にした武器と言えるでしょう。
そういえば某ロールプレイングゲームでも初期装備は「ひのきのぼう」ですね(笑)
カップ=水/受動性・感受性
小アルカナの「カップ」は水(water)に照応しています。
日本のタロット解説書では「聖杯・盃」と表記されることもありますね。
道具で考えますと「武器としての棒(ワンド)」を手に入れたら次に手に入れるのが「器=カップ」だというように考える事も出来そうです。
カップというと「水を入れる器」のイメージもありますけれど、これはカップが女性性を象徴していることと呼応しているように感じます。
水を愛の象徴と考えるなら「水(愛)を受け入れる存在」だと考える事も出来るでしょうし「受け入れる存在」=受動性というように考える事も出来るかもしれません。
ソード=風/知性・霊性
小アルカナの「ソード」は風(Air)に照応しています。
日本のタロット解説書では「剣」と表記されることもありますね。
剣は棒より更に進化した道具であり、人類に大きな進化をもたらした象徴だと考える事も出来ますね。
剣は人の叡智の結晶ですが、人を傷つける道具でもあります。
風も種を運び実りをもたらす存在でありながら時に寒く、あるいは冷たい存在ですね。
ですが風はスピリチュアルな存在も示しています。
ペンタクル=地/現実的・金銭
小アルカナの「ペンタクル」は地(Earth)に照応しています。
地という文字通り「大地」を示していると同時に、ウェイト・スミス・タロットでは「五芒星」の記号として描かれています。
日本のタロット解説書では「金貨・コイン」と表記されることもありますね。
貨幣の出現は私達に経済という概念を創り出すと同時に、文化や文明が確立し、近代化する礎を築きました。
そうした意味において『棒・盃・剣・金貨』の四つの要素は私達に必要な要素である、というように捉える事が出来るように感じています。
ペンタクルは「大地(農耕・実り)」と「労働(金銭)」の両方を示唆している、と個人的には考えています。