【概要】
『ワンド4』のタロットカードが持つイメージは”祝宴”です。
花飾りが掲げられ、人々が楽しそうにしている様子は、どこか華やかな情景がありますね。
大きい4本の棒に豪華な花輪が吊るされています。
2人の女性が、小さな花束を掲げています。
彼女たちの傍には堀を跨ぐ橋があり、古い大邸宅に通じています。
【ディテール解説】
●花飾りを付けられた4本のワンド
ワンドに付けられた花飾りは、植物が実っているのがわかります。
ヨーロッパには棒に花やリボンを巻きつけてお祝いをするメイポールという収穫祭があり、そのイメージに近いように思います。
結婚の示唆として用いられる事も多いようですが、もう少し軽めの「お祝いごと」くらいにとらえておいたほうが良いでしょう。
(『ワンド4』が出た=必ず結婚出来ます、というわけではない、ということです)
●川向こうの城
白いアーチ状の橋と大きな城が背景に描かれています。
この構図は『カップ5』の遠景にも描かれていることから『カップ5』で辿り着く城は『ワンド4』に描かれている城だと良く言われています。
この解釈自体は私も良く使いますが、「城へ向かう」のか「城から出て来た」のかは見る人によっても異なるでしょうし、城を何に見立てるかによっても解釈は変わってくると思います。
●情熱が/安定する
小アルカナの「4」に共通する示唆は「安定・達成 」です。
四角形というのは何処かどっしりしているイメージがありますね。
これにワンドの示唆である「情熱・男性性」を組み合わせると「情熱が安定する」というように読むことが出来ます。
お祝いごとというのは、収穫を終えて喜ぶように何かの事柄が安定するから行われるわけですね。
【解釈の例ー正位置 】
状況:祝宴・祭り・退院
心境:喜び・感謝・平和
対策:この状況を楽しみましょう・祝宴は一時的なものです
【解釈の例ー逆位置 】
状況:祝宴は遅延する・上辺だけの幸福・決別
心境:不安・受け身・消極的
対策:この状況を楽しみましょう・受け身になりすぎないように・相手を甘やかさないように