目次
【概要】
『ワンド9』のタロットカードが持つイメージは”迎撃”です。
傷つきながらも敵を迎え撃とうとするかのように、強固な意思が、そこにあるようにみえます。
『ワンド9』に描かれた人物は、ワンドにもたれかかるようにしながら、敵を待ち受けています。
背後には8本のワンドが杭のように整然と立っているのが見えます。
【ディテール解説】
●強敵に見える人物
ウェイトは『ワンド9』に描かれている人物の体格の良さに言及し「猛反撃にあうだろう」と書いています。
そればかりか「敵を待ち受けている」とも書いています。
つまり一触即発の状況であったり、解決に時間が掛かりそうだ、ということを示しています。
●杭のように見えるワンド
8本のワンドが男の背後に並んでいますが、彼自身が作り出した防護壁であると同時に「情熱」の強さを物語っているように見えます。
それだけ、この人物が「倒しにくい相手」であることを物語っているわけですね。
●頭に巻かれた布
頭に巻かれた布は「包帯」であるという説と「はちまきのようなもの」という説があります。
傷つきながらも敵を迎え撃とうとしているのか、敵が来るのを待ち受けているのかによっても見立ては異なってくるかもしれません。
●情熱の/集中
小アルカナの「9」に共通する示唆は「基礎・集中・結論 」です。
これにワンドの示唆である「情熱・男性性」を組み合わせると「情熱の集中」というように読むことが出来ます。
【解釈の例ー正位置 】
状況:大きな遅延・臨戦・不利な状況
心境:警戒・疑い・窮鼠猫を噛む
対策:警戒しながら待つ・今は耐える時・機会を待つ
【解釈の例ー逆位置 】
状況:困難・閉塞・
心境:疲労困憊・慎重過ぎる・弱気
対策:意地を張らない・和解する・歩み寄る