【概要】
『ソードクイーン』のタロットカードが持つイメージは”孤高と受容”です。
彼女は気高く、そして静かな態度を取ろうとします。
右手で剣を垂直に掲げ、左手を上げている女王の姿が描かれています。
彼女は右に向かって座っており、その玉座には天使と蝶の姿が刻印されています
【ディテール解説】
●剣を垂直に立てた女王
彼女の持つ剣はまるで『正義』を彷彿とさせるように垂直に掲げられています。
このことから多くのタロティストが『ソードクイーン』を「冷静な判断」を下す人物であるというように解釈しています。
●右手のロザリオ
良く見ると『ソードクイーン』の右手にはロザリオが掛けられているのが見えます。
この事から『ソードクイーン』に象徴される人物が寡婦である可能性を何人かのタロティストが言及しています。
個人的にはウェイトが「悲しみを熟知」している、と言及しているところから『ソードクイーン』は悲しみと冷静さの象徴的存在であるというように解釈しています。
●蝶・天使
玉座には蝶と翼のある天使が描かれています。
殆どのタロット本で言及されていませんが、『ソードキング』の玉座にも蝶のレリーフが見られます。
また『ソードナイト』の手綱にも蝶のレリーフが見られます。
深読みをすれば「彼女は精霊(スピリチュアルなもの)に守られている・スピリチュアルなちからがある」と読めますが、恐らくは「ソード=風」のエレメントの象徴くらいに考えておいても良いように思います。
●ソードクイーンの人物像(風の水)
ソードクイーンは30代以降の女性、あるいは知的で冷静でありながら女性的な雰囲気を持つ人物として出る事が多いです。
冷静・知的な人物ですが、何処かさみしげな雰囲気を持っていたり、場合によっては恋人(あるいは恋愛そのもの)と距離感を感じているかもしれません。
『ソードクイーン』をエレメントで捉えるなら「ソード=風」と「クイーン=水」の要素を兼ね備えています。
知性や冷静さを持ちながらも、女性的な側面も持っている人物といえるのかもしれないですね
【解釈の例ー正位置 】
状況:ストレートな思考・理知的な女性・自分にも相手にも厳しい
心境:悲しみ・困惑・冷淡
対策:情を交えない・論理を中心とした思考、交渉
【解釈の例ー逆位置 】
状況:ギスギスする・味方がいない・保守的
心境:潔癖・心を閉ざす・警戒心が強い
対策:温情を持つ・柔軟な態度を示す