概要
『世界』のタロットカードが持つイメージは”門”です。
円環を示す月桂樹の輪の中で踊る女神は、私たちが門=ゴール・結界・区切りにたどり着いた事を告げ、そして門の先に進むか、それとも留まるのかを問いかけています。
あなたの目の前に巨大な月桂樹が現れています。
月桂樹には赤いリボンが巻かれています。
月桂樹は「0」として見る事が出来、リボンは無限大の記号、レムニスケートにも似ています。
月桂樹の真ん中で、腰に布を巻き付けた女神が『魔術師』と同じ棒を左右両手に持ち踊っています。
『愚者』から始まった旅はここで終わりを迎え、新しい物語が始まろうとしています。
旅の終焉をエゼキエル幻視に現れた四聖獣が見守っているかのように見えます。
旅の終わりは、新しい旅のはじまりでもあるのです。
ディテール解説
巨大な月桂樹
円の形をした月桂樹は「門・結界」のようにも見えます。
『世界』のタロットカードは、あなたの目の前に「ゴール」がある事を示唆しています。
また、「何かが終わる」時として捉えられますが、何かが始まる事も告げています。
今までやってきた・経験してきたことを振り返り「先に進むのか」「留まっているのか」を考える必要がありそうです。
あなたは「先に進みたい」ですか。
それとも「留まっていたい」ですか。
赤いリボン
赤いリボンは無限大の記号(レムニスケート)のようにもみえます。
赤いリボンはタロットに終わりは無く、円環しているということを象徴しています。
門、結界と言われると「ここでおわり」かのように思われるかもしれませんけれど、決してそうではありません。
「門」の向こうにある「次のステージ・次の物語」は「今のステージ・今の物語」と繋がっているのです。
2本のワンドを持つ女神
月桂樹の真ん中に『魔術師』が持っているものと同じワンドを2本持っている女神が顕現しています。
彼女のポーズは『吊るされた男』の逆位置になっています。
人によってはこのポーズから「解放」を読み取るかもしれないですね。
雲の間から顕現した四聖獣
『運命の輪』にも描かれている四聖獣が此処にも登場します。
『世界』のカードでは、顔だけが描かれているのが特徴ですね。
解釈の例ー正位置
状況:完成・調和・新たな出発
心境:成就・現状維持・限界
対策:この状況で満足なのか、これ以上いくことが出来ないかを考えましょう。
『世界』の示す門をくぐって先にゆくかどうかは、あなた次第。
お気持ちによっては、むしろこの儘のほうが良いのかもしれません。
解釈の例ー逆位置
状況:停滞・遅延・変化しにくい
心境:未完成・マンネリ・怠惰
対策:現状の打破・考え方、やり方の変更を