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【概要】
『ペンタクル3』のタロットカードが持つイメージは”信頼関係”です。
誰かに信頼される・誰かを信頼する関係でいるのは、とても良いことですね。
修道院の彫刻に、手を入れている彫刻家の姿が描かれています。
彫刻家は、僧侶から信頼を得て、この仕事に携わっているように見えます。
【ディテール解説】
●修道院の修理に携わる3人の人物
黄色いエプロンを身につけ、ノミ(カンテラ)を手にした職人が、教会のステンドグラスに向かっています。
職人に対し、僧侶と思しき人物と尼僧(パトロンと見る人もいます)が指示を与えています。
僧侶と尼僧は職人を信頼し、職人は二人の要求に答えようとしています。
これらのことから「信頼する」「任せる」といった示唆を読み取ることが出来るでしょう。
●『ペンタクル8』との比較
ウェイトは『ペンタクル3』と『ペンタクル8』を比較するように、と書いています。
『ペンタクル8』では技術を身につけようと努力していた人物が、信頼され、仕事を任されるまでになった様子が描かれています。
小アルカナはエースから10への成長物語である、と良くいわれますが、ウェイトの解説に従うなら「10からエース」に向かう物語であることが伺えます。
●価値の/開花
小アルカナの「3」に共通する示唆は「理解・開花 」です。
これにペンタクルの示唆である「価値・現実・仕事」を組み合わせると 「価値の開花」というように読む事が出来るでしょう。
此処でいう「価値」とは職人の技量を指しているわけですね。
【解釈の例ー正位置 】
状況:パートナーシップ・熟練した・(仕事上の)協力関係
心境:任せられる・頼もしい・信頼される
対策:役目を果たす・立ち位置を確認する
【解釈の例ー逆位置 】
状況:成果が出ない・中途半端・技術力不足
心境:信用を失う・投げやり・狭量
対策:力量を信じる・信頼関係の再構築