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【概要】
『ソード3』のタロットカードが持つイメージは”かなしみ”です。
剣が貫かれた心臓が伝えようとするイメージは、とても苦しいものです。
心臓を突き刺す3本の剣。
その後ろにはどんよりとした雲と雨が降るのが見えます。
【ディテール解説】
●3本の剣が刺さった心臓・雨を降らせる雲
剣が3本刺さったハートが浮かんでいます。
剣の刺さった心臓は、キリスト教の絵には度々登場することから「受難」という示唆を導き出す人も海外にはいますね。
どんよりと曇った空から雨が悲しげに降り注いでいるのも特徴的です。
『ソード3』は人物が描かれていない数少ないカードですが、誰の目に同じ示唆が浮かぶカードでもあります。
「剣」の持つ厳しさが交錯するとき、そこに悲しみや苦しみ、痛みが現れるのは避ける事が出来ないのかもしれません。
●厳しさの/開花
小アルカナの「3」に共通する示唆は「理解・開花 」です。
これにソードの示唆である「思考(知性)・冷静さ・厳しさ」を組み合わせると「厳しさの開花」というようになります。
知性がぶつかりあう(花開く)ことで、悲しみが生まれる、というようなイメージでしょうか。
あるいは何人かのタロティストが指摘しているようにソードの持つ残酷さの面が「開花」した結果と言えるのかもしれません。
【解釈の例ー正位置 】
状況:苦難に遭う・離別する・傷つけられる
心境:傷心・失望・苦痛
対策:苦しみや悲しみを受け入れる・焦らない
【解釈の例ー逆位置 】
状況:苦しみを覚えつつも前を向く・悲しみを忘れようとする
心境:悲しみが癒えつつある・苦痛の緩和
対策:リラックスを心がける・再起する