ワンド3

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【概要】

『ワンド3』のタロットカードが持つイメージは”展望”です。
見晴らしの良い場所に立ち、自らが所有している帆船を見るように、次はどうするか思案をしているようにみえます。

海を見下ろす事の出来る高台に3本の棒を立て、船の行方を見守る人物が描かれています。
海を行く船は彼の物で、彼が富と権力を手中にしていることを象徴しています。
ですが、彼は現状で満足することなく、次のステップについて考えているように見えます。

【ディテール解説】

●高台に立つ人物

ワンド2』では城壁に立つ人物が描かれていますが、『ワンド3』では、高台の上に立っています。
彼の眼下には黄金色に輝く海と、彼の持つ帆船が浮かんでおり、彼の事業が成功を収めていることを示しています
あるいはウェイトの言うように「協力者の出現」という示唆が読み取れるかもしれません。

●並び立つワンド

『ワンド2』と『ワンド3』は人物の向きに違いこそあれ「棒を持っている」という点に置いては同じです。
「彼は3つある情熱のうち1つを選んだ」という絵解きも可能といえば可能です。
『ワンド2』では1本のワンドは城壁に括りつけられていましたが『ワンド3』では、どのワンドも選択可能であるように見えます。
『ワンド2』との大きな違いは「どれでも自由に選べる」点にあるのではないでしょうか。

●情熱の/理解・開花

小アルカナの「3」に共通する示唆は「理解・開花 」です。
「1」と「2」が合わさって「3」が「開花」するイメージですね。
カバラには「三つ組(トライアド)」という考え方があるように「3」という数字は重要視される数のひとつでもあります。

これにワンドの示唆である「情熱・男性性」を組み合わせると「情熱を選ぶ」というように読むことが出来ます。
彼はワンドの示唆する自身に内在する情熱を理解し、あるいはそれを開花させようとしている、というように読む事が出来るでしょう。
自身に内在する情熱というのは、これからしようとしていることであり、今までしたことでもあるのです。

【解釈の例ー正位置 】

状況:理想を追い求める・協力者を得る・先見の明
心境:次の段階を考える・成功をしているものの現状に満足をしていない・努力の継続
対策:アンテナを張る・展望を考える・力を発揮する

【解釈の例ー逆位置 】

状況:関係の停滞・計画を推進出来ない・信頼の失墜
心境:ストレスを抱える・見通しがきかない・待ち人来たらず
対策:信頼関係の構築・計画の見直し・独善的になっていないか見直す

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