【概要】
『ペンタクル2』のタロットカードが持つイメージは”選択をもてあそぶ”です。
決断・判断しなければならないことがあるけれど、選ぶことが出来ずにいる心境・状況を示唆しています。
ジャグリングのようにペンタクルを扱う陽気な雰囲気の若者。
彼が持つペンタクルは、無限大に見える紐によってつながっています。
彼の背後には大きく波が立ち、船が波の間を航行しています
【ディテール解説】
●紐で繋がった2つのペンタクル
紐で繋がれたかのように見えるペンタクルを、まるでジャグリングしているかのように操る男性が見えます。
2つのペンタクルを繋ぐ紐は「無限大」に見え、彼の行為は永続するかのようにみえます。
この様子は「2の選択肢」で迷い、決断出来ない状況を示しています。
ある人にとっては「仕事と恋愛」であり、別の人にとっては「やりたいことと、やらなければならないこと」です。
●道化師のような人物
『ペンタクル2』は、赤い帽子を被り、赤い長袖の服の上に黄色いチュニックを着て、ジャグリングをするかのようにペンタクルを扱っています。
この様子が道化師のように見えることから「状況を楽しんでいる」という示唆が導き出されることがあります。
●うねる海、浮かぶ船
男の背後の海は大きくうねり、浮かんでいる船の航行は困難であるかのように見えます。
海を感情として捉えるなら、感情のうねり(起伏)は激しいものであるにも拘わらず、無視しているか気づいていないかのように振舞っている、ということになるでしょうか。
あるいは激しい状況の変化を物語っているのかもしれないですね。
●価値が/均衡する
小アルカナ の「2」に共通する示唆は「選択・均衡 」です。
かたまりだったものが二つになって「白・黒」のような二項となったり、選択の対象となったりするイメージです。
これにペンタクルの示唆である「価値・現実・仕事」を組み合わせると 「価値が均衡する」と読めます。
2つの価値(選択肢)が均衡するから選べない、という状況にあるわけですね。
【解釈の例ー正位置 】
状況:めまぐるしい変化・流動的・同時進行
心境:もてあそぶ・刺激的・選べない
対策:状況を見極める・選べないことを理解する
【解釈の例ー逆位置 】
状況:どちらかを終わらせる・敢えて選ぶ・無関心になる
心境:翻弄される・楽しんでいるフリ・本心とは異なる態度
対策:バランスを保つ・調整する