タロットは暗記しなければ占えませんか

 質問
タロットを勉強しようと思って講座を調べると「タロットは暗記しなければならない、という主張をしている人がいる」という事を書いている人がいますが、タロットの本を読んだりタロット講座を見ても「暗記しなければならばい」とは書かれていないような気がします。

でも、タロットの解釈や解説を見ると「暗記しなければ占えないのかなあ」とも思います。
タロットは暗記しないと占えないのでしょうか。

 回答
タロットは暗記しなければ占えない、ということはありません。
幾つかの本を手元に置きながら数をこなしてゆくことで少しずつ「自分なりの解釈」を身に付ければ良いと私は思っています。

タロットは暗記しなければ占えないという印象がありますが、そんなことはありません。
また「タロットは暗記しなければ占えない 」とハッキリ書かれた本もありません(講座については、ネットで書かれている以上の詳細を調べているわけではありません)
『啓示タロット(イーデングレイ著)』と『タロット入門と占い(木星王著)』に「それっぽい」事が書かれてはいますが、いずれも「暗記しろ」と言っているわけではないように思われます。

まず『啓示タロット』のほうですが、こちらのP12に
”しかし、この絵の意味を学ぶまでは、リーディングをあまり深刻に取らないようにして欲しいと思います。”
という一文があり、あたかもイーデン・グレイ先生がタロットの「絵の意味」を学ばなければならないかのように言っているかのようにも見えます。
ですが、原文では meanings は斜体表記になっており「意味」と翻訳するのは妥当ではないように思われます。

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(上記の画像は原文の当該文章のコピーです)

また『皆伝タロット』のP8には
”しかし、一目で(いや二回みたぐらいで)、タロットカードの隠された秘儀を全て理解しようとする必要はありません”とも書いていらっしゃることからもわかるように『啓示タロット』に書かれた「意味- meaning」は「意味」という言葉よりもう少し深いニュアンスとして使われている、と考えるのが妥当でしょう。

次に『タロット入門と占い 』ですが、こちらのP14に
”(略)これに対してウエイト系は、小アルカナが数札も含めてすべて絵札になっているのである。くわしくは小アルカナの項をひもといてもらうとして、「マルセーユ版」は小アルカナだけを手にすると、現存のプレイング・カード(日本ではトランプ)に近いことがわかる。
いまでは、タロットの小アルカナが時代がたつにつれプレイング・カードに変化していったということが定説となっているが、なるほどとうなずける。
一方のウエイト系は最初から運命カードのタロットとして生み出され、今日なお変化もせずプレイング・カード化していないのである。そういう意味で筆者はこれを愛好していて、実占で使用している。また数札というのは先にもふれたが、トランプ占いと同じで解釈を棒暗記するより仕方ない。一枚のカードを凝視してインスピレーションが閃くということはない。これでは常識的な占いしかできないことになってしまう”
という記述があります。

些か長い引用となっていますが、これは文章の係り受けをどのように読むかという事のように思います。
「また数札というのは先にもふれたが、トランプ占いと同じで解釈を棒暗記するより仕方ない」の部分はウェイト系タロットの事を言っておらず、マルセイユタロットの事を言っているのは明らかです。
ですが「また・・・」の部分を曲解するならば、木星王先生がウェイト系タロットの「数札を棒暗記するより仕方ない」と言っているように読めなくもありません。

勿論『タロット入門と占い』以外の何かの書籍で暗記せよと書いておられるのかもしれません。
とはいえ木星王先生は『ジプシー占いタロット占術』をはじめ多くの書籍で「タロットを読むのにはインスピレーションが大事だ」と仰られています。
そんな人が果たしてタロットを暗記しろと書いたとはあまり思えません。

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