ソード8

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【概要】

『ソード8』のタロットカードが持つイメージは”無力感”です。
目隠しをされ、体を縛られ、周囲を剣で囲まれていて、身動きが取れないかのようにみえますが、その気になれば一歩進むこともできるように見えます。

目隠しをされ、胴体を縛られた女性が、8本の剣に囲まれるようにして立っています。
遠くの山の頂きに、城が見えます。

【ディテール解説】

●目隠しと、身体を縛り付ける白い布

ソード2』の女性同様、目隠しをされている女性が描かれています。
彼女の身体は布で縛り付けられているように見えますが「その気」になれば解くことも出来るようにも見えます。

●周りを囲む8本の剣

彼女は8本の剣に囲まれて、身動きが出来ないようにも見えますが、見方によっては剣の間を抜けることも出来るようにも見えます。
身動きが出来ない、と思っているような状況でも、意志の持ち方、考え方次第では「身動き出来る可能性」がある事を暗示している事もあります。

●山あいに立つ城

山あいに城が建っているのが見えますが、彼女の目指す場所だったのでしょうか。
彼女は、城に辿りつく事は出来ないのでしょうか。
あるいは「彼女は城から出てきた(逃げようとしてきた)」というように感じる人もいるかもしれません。

●考えすぎて/動けない

小アルカナの「8」に共通する示唆は「反響・動き」です。
これにソードの示唆である「思考(知性)・冷静さ・厳しさ」を組み合わせると「冷静さを失って身動き出来ない」とか「考えすぎて動けない」というように読めそうです。
彼女を縛り付けているのは「周りに剣が立っている」というような「状況」以上に「身動きできない」という彼女自身の考えによるものなのかもしれません。

【解釈の例ー正位置 】

状況:束縛・ゴール寸前で断念する・八方塞がり
心境:無念・身動きが取れない・無力感
対策:身動きすべきか判断する・無理をしない

【解釈の例ー逆位置 】

状況:可能性に気づく・限界を超える・脱却する
心境:抵抗・克服・再びゴールに向かう
対策:困難に立ち向かう・自分を信じる

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