この本は【中級者向】です。
大アルカナは３つ、小アルカナは１つのキーワードを掲出し、そのキーワードをベースに、絵解きをする感じで読んでいます。
例えば『愚者』なら【自由】というキーワードの解説として
”高貴な服をきてふらふらと歩く人物は何ものでしょう。旅人か放浪者なのでしょうか・・・”
といった感じで書かれており一般的な「タロットカードの意味」を書いている書籍とは一線を画する本です。
個人的にはカードの中を案内してゆくスタイルはとても良いと思います。
なのですけれど「占いの本」としては難しい印象を受けましたので中級者向けに分類しました。
「タロットカードに描かれている世界」の中を旅をしてみたいとお考えの方にお薦め出来そうです。
紹介されているスプレッドは、１枚・３枚・択一（二種類）・ヘキサグラム・ケルト十字・ホロスコープ・ホースシューです。
サンプルリーディングは５種類。
一読した限りでは絵解きというよりは基礎的なタロットの知識を援用しているという印象ですがプロならではの纏まり感のあるリーディングになっているように感じました。
巻末資料の「大アルカナ項目別キーワード一覧表」は著者オリジナルな感があって使い辛いですが、各カードに登場する象徴はページ数の割には良くまとまっているかな、と思いました（辞書として機能していないのが残念）
